レスリング登坂「会社背負って」戦う

 レスリング女子48キロ級で世界選手権3連覇中の登坂絵莉(22)=至学館大4年=が2日、名古屋市内で、東新住建(本社・愛知県稲沢市)への入社内定会見を行った。来年4月の入社後も母校を拠点に練習を続ける。

 16年リオデジャネイロ五輪の金メダル候補に、産学挙げての全面サポート体制が敷かれる。来春から広告宣伝課に所属するが勤務はほぼなく、競技に集中できる。辻明典社長は「練習に支障がない範囲で企業の顔としてPRしてくれれば」と、期待を寄せた。

 登坂は「高校から7年やってきた至学館で続けたかった」と、尊敬する吉田沙保里(ALSOK)も練習拠点とする母校での競技続行が決め手と説明した。また同大大学院への進学も決まり、「私はけがが多いので体のメカニズムや栄養学も勉強したい」と社会人、選手との“三刀流”に意欲を燃やした。

 来夏の金メダル挑戦へ土台は固まった。「私は背負うものがあるほど強くなれるので、会社の名前を背負う」と登坂。ここから新女王伝説を築き上げていく。

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