世界V3登坂「会社背負って戦う」

 入社内定会見を行った登坂絵莉(右)と東新住建の辻明典社長
2枚

 レスリング女子48キロ級で世界選手権3連覇中の登坂絵莉(22)=至学館大4年=が2日、名古屋市内のホテルで、建設会社の東新住建(本社・愛知県稲沢市)への入社内定会見を行った。来年4月から同社の広告宣伝課に所属し、現在と同じ至学館大を拠点に練習を続ける。

 来年のリオデジャネイロ五輪の金メダル候補に、産学挙げての全面バックアップ体制が敷かれる。9月の世界選手権(米ラスベガス)では、決勝で劇的な逆転勝利を収め3連覇。大学卒業後の進路は候補が複数あったが、登坂は「至学館高校、大学と7年間愛知でやってきたので、地元で続けられることが決め手になった」と入社の理由を説明した。

 来春の入社後も勤務することはほぼなく、練習に集中できる環境が整った。東新住建の辻明典社長は「競技に支障がない範囲で、企業の顔として商品をPRしてくれればと。メダリストが入社してくれれば、社員たちの励みにもなる」と期待を寄せた。

 また、入社と同時に至学館大の大学院に進学することも決まった。「私はけがが多いので、体のメカニズムや栄養学も勉強したい」と、社会人、選手、院生の“三刀流”に意欲を燃やした。全日本女子ヘッドコーチも務める同大学の栄和人監督は「リオ以降もチャンピオンで居続けられるようにサポートしていきたい」と、引き続き指導を続ける。

 進路も決まり、来夏の金メダル挑戦へしっかりと土台は固まった。「私は背負うものがあればあるほど強くなれると思うので、会社の名前を背負って戦う」。吉田、伊調らに続き、ここから“新女王伝説”を築き上げていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス