前主将・広瀬「目の前のサモアに勝つ」

 「ラグビーW杯・1次リーグB組、日本‐サモア」(10月3日、ミルトンキーンズ)

 英国で開かれているラグビーW杯で日本代表は28日、1次リーグ第3戦となるサモア戦に向け、本格的に練習を再開した。ここ2試合出場機会のなかった前主将のSO広瀬俊朗(30)=東芝=も陰のリーダーとしてだけではなく、サモア戦での出場を目指して練習に取り組んだ。

 南アフリカを破って世界を驚かせたが、スコットランドに勝ち点0で敗れ、目標の8強進出には残りのサモア、米国に勝った上で、上位のつぶし合いを期待するしかない状況だ。

 「でも、僕らにできることは目の前のサモアに勝つこと。そこに集中するだけです」。きっぱりと言い切ったのはSO広瀬だ。2012年4月、エディー・ジャパンが発足してから2シーズンは卓越したリーダーシップで土台作りを主導。昨春からは主将の座をリーチに譲ったが、「肩書はなくても、リーダーとしてチームに必要」というジョーンズHCの絶大な信頼を得てW杯の舞台に乗り込んだ。

 「主将を退いたから気付くこともあるし、それを伝えるのが自分の役目」

 もちろん、自身も試合出場を目指す。「リーダーとしてというより、まず自分がプレーヤーとしていい準備をすること。サモア戦をイメージしてます」。

 前日は「2カ月ぶりくらい」という1日完全オフ。「リフレッシュできたし、ここからサモア戦に集中です。3年前にこのチームを立ち上げたとき、『日本代表が子どもたちに憧れてもらえる存在になろう』とみんなで誓ったんです。南アに勝って、少しだけ実現した。8強に進んで、それをもっと現実にしたい」。主将の肩書が消えても、チャレンジは続く。

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