浅見が銀 4年ぶり頂点にあと一歩…

 「柔道・世界選手権」(24日、アスタナ)

 男女各1階級が行われ、女子48キロ級で2010、11年大会覇者の浅見八瑠奈(27)=コマツ=は決勝で昨年2位のパウラ・パレト(アルゼンチン)に優勢で敗れて2位だった。

 浅見は3回戦で世界ランキング1位の13年大会覇者ウランツェツェグ・ムンフバット(モンゴル)を破って勝ち上がったが、13年大会に続く銀メダルだった。2連覇を狙った近藤亜美(20)=三井住友海上=は準々決勝で鄭普ギョン(韓国)に敗れて敗者復活戦に回り、3位決定戦でナタリア・ブリジダ(ブラジル)を退けた。

 男子60キロ級の志々目徹(了徳寺学園職)も3位。準決勝でエルドス・スメトフ(カザフスタン)に敗れ、3位決定戦でフェリペ・キタダイ(ブラジル)に一本勝ちした。

 2年ぶりの世界の畳で生き生きと闘ったが、浅見は4年ぶりの頂点にはあと一歩及ばなかった。「世界の壁は高く感じた。これが実力かな」と落胆した。

 一昨年の女子48キロ級決勝で一本負けしたムンフバットを3回戦で破ったが、決勝は先に指導を奪ったものの追いつかれ、残り約30秒で逆転された。

 ロンドン五輪代表を逃し、その翌年は世界選手権3連覇も果たせなかった。「自分はどこを目指せばいいのか」と一度は引退を決意。一昨年秋に愛媛県の実家へ帰り、両親に思いを打ち明けた。

 新田高時代に監督だった父の三喜夫氏からもらった手紙には「自分のためにする努力は普通だが、みんなのためにする努力は最高に尊いものだよ」とあった。今まで支えてくれた家族や友人、指導者…。感謝の念を再確認し、1年間の休養を経て立ち上がった。

 27歳になっても速さとスタミナは健在。指導する谷本歩実コーチは「次につながる闘いだった」と評価する。7歳下のライバル、近藤を上回る結果も残した。集大成のリオ五輪に向け、ここからが正念場となる。

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