男子マラソン惨敗で連続入賞がストップ

 「陸上世界選手権・男子マラソン」(22日、北京)

 男子マラソンは藤原正和(34)=ホンダ=が2時間21分6秒で21位、前田和浩(34)=九電工=が2時間32分49秒で40位と惨敗し、1999年セビリア大会から8大会続いていた日本勢の入賞が途切れた。19歳のギルメイ・ゲブレスラシエ(エリトリア)が2時間12分28秒で制し、同国に史上初の金メダルをもたらした。

 惨敗だった。藤原は21キロ付近で先頭集団から脱落し、目標の8位入賞争いにも絡めず21位。前田は自己最低のタイムで、完走した42人中40位に終わった。日本の宗猛コーチは「厳しい現状を突きつけられた」と顔をしかめた。

 スローペースの序盤、藤原は先頭集団の前方につけた。海外勢がけん制し合い、細かいペースの上げ下げに対応するうちに体力を消耗していった。「後半に残しておかないといけない力を前半で使ってしまった」と唇をかんだ。

 15キロすぎに先頭集団から離れた前田は19キロすぎに脱水症状からか両脚がけいれんした。その後も状況は好転せず、失速した。「悔しい気持ちでいっぱい。申し訳ない」と声を落とした。

 世界選手権での日本男子マラソンの連続入賞は8大会で止まった。エース格の今井正人(トヨタ自動車九州)が体調不良で欠場したとはいえ、寂しい結果に終わった。

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