最高成績2位JT男子悲願のリーグ初V

 「バレーボール・プレミアリーグ」(5日、東京体育館)

 男子の決勝が行われ、JTがサントリーを3-0で破り、1967年に始まった旧日本リーグ時代から通じて初優勝を果たした。JTは31年、大蔵省広島専売局排球部として創部され、72年ミュンヘン五輪で日本の金メダル獲得に貢献した名セッターの故猫田勝敏氏ら多くの名選手を輩出した。日本リーグから通算して下部への降格が一度もないが、これまでリーグの最高成績は2位だった。

 日本リーグ開幕から48年間、7度も2位に甘んじてきたJTにとり、待望のリーグ優勝だ。分岐点は第1セット。38-39から3連続得点で競り勝ち、越川は「あれを取れたのがプラスになった」と振り返った。

 広島市の練習場は、故猫田氏にちなみ「猫田記念体育館」と名付けられている。広島から駆け付けた礼子夫人は「『世界一にはなっても、日本一にはなっていない』と言っていた。とてもうれしい。(創部から)84年待ちましたね」と、亡き夫の写真を手に感無量の表情だった。

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