日本男子は銅 37年ぶり決勝進出ならず

 「卓球世界選手権・団体戦・第7日」(4日、国立代々木競技場など)

 日本男子は準決勝で2大会連続準優勝のドイツに1‐3で敗れ、37年ぶりの決勝進出はならなかった。3位決定戦が行われないため、4大会連続の銅メダルとなった。第2試合で水谷隼(24)=DIOジャパン=がロンドン五輪シングルス銅メダルのドミトリー・オフチャロフを破ったが、他の3試合を落とした。7連覇がかかる中国男子は台湾を3‐0で下し、5日の決勝でドイツと対戦する。

 思いを込めたスマッシュがアウトとなった瞬間、エースの水谷は天を仰いだ。大会前、倉嶋監督が「最強日本」と名付けた男子だったが、欧州の雄・ドイツに屈し、37年ぶりの決勝進出はならなかった。

 1番手で登場した丹羽は、日本勢が大の苦手とする“欧州の帝王”ボルに完敗し、今大会初黒星を喫した。しかし、2番手の水谷が意地を見せた。ロンドン五輪銅メダリストのオフチャロフを相手に1‐2から逆転勝ち。過去、世界選手権の準決勝は0勝5敗だった。重要な場面での初勝利に、フロアに倒れ込んでの歓喜のガッツポーズ。1‐1のタイに持ち込んだ。

 しかし、今大会苦戦が続く3番手の松平が、2‐1から痛恨の逆転負けを喫した。王手を懸けられると、再び出番が回ってきた水谷は過去1勝13敗の天敵ボルにストレート負け。エースの今大会初黒星で万事休した。水谷は「自分の卓球をさせてもらえなかった。対策を立てられていたし、力の差を感じた」と、唇をかんだ。

 地元開催の優位を生かせず、4大会連続の銅メダル。水谷は「メダルを取ることは簡単ではないから」と前を向いた一方で、「僕が2勝しないとチームは勝てない。もっと強くなりたい」と、自戒の言葉を口にした。16年リオデジャネイロ五輪で、日本男子初の五輪メダルを手にするために立ち止まってはいられない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス