“女王”沙羅が逆転4連勝!今季12勝目

 「ノルディックW杯ジャンプ女子個人戦第15戦」(2日、ルシュノブ)

 高梨沙羅(クラレ)が4連勝で今季12勝目を挙げ、通算勝利数を21に伸ばした。2季連続の総合優勝を決めている17歳の高梨は、1回目は85メートルで2位だったが、2回目に93・5メートルを飛び、合計230・4点で逆転優勝した。1日の第14戦で3位に入った伊藤有希(土屋ホーム)は87メートル、91メートルの210・4点で6位だった。

 五輪初代女王のフォクト(ドイツ)らライバルは負傷で不在。W杯個人総合2連覇も既に決めた。目標を見失ってしまいそうな状況でも高梨の「ベストを尽くしたい」という姿勢は変わらない。まだ3季目と発展途上のW杯ジャンプ女子で、“親善大使”の役割も期待される17歳が、逆転で今季3度目のW杯4連勝を果たした。

 「踏み切りのタイミングが遅れた」という1回目はきつい追い風を受けたこともあって終盤の伸びがなく、K点を5メートルも下回った。だが2回目は難しい条件の中で最長不倒の93・5メートルをマーク。「うまく修正できた。まずまず」と笑みを浮かべた。

 かつてはほとんどジャンパーがいなかったルーマニアは、オーストリアに本拠を置く石油関連企業の支援を受け、「世界のトップ10」を目標とする計画を2007年にスタートさせた。

 その一環で12年に完成したジャンプ台には連日、数千人の観客が集まり、高梨の大飛躍に歓声を上げた。条件に恵まれなくても好結果を出して、女子きってのスターとして役割を全うした。

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