日本のエース錦織、貫禄ストレート勝ち

 「男子テニス・デ杯ワールドグループ1回戦、日本-カナダ」(31日、有明コロシアム)

 シングルス2試合が行われ、初のワールドグループ(WG)初戦突破を目指す日本は第1試合で世界ランク18位の錦織圭(24)=日清食品=が同135位のピーター・ポランスキーに6‐4、6‐4、6‐4で快勝した。第2試合で同140位の添田豪(GODAITC)は同119位のフランク・ダンセビッチに4‐6、6‐7、1‐6で屈し、日本は1勝1敗となった。最終日までの計5試合で3勝したチームが準々決勝に進出する。

 苦境に立たされても崩れない強さが今の錦織にはある。ジュニア時代から親交があるというポランスキーを相手に2時間20分でストレート勝ち。日本に貴重な1勝をもたらしたエースは「厳しい場面もあったけど、最後は自分から打って勝ち切れた」と誇った。

 深い位置取りで粘り強く球を拾う相手に対し、前に踏み込んで積極的に攻めた。第1セットを2‐4から奪って流れを引き寄せた。「完璧ではないが、要所でポイントを取れた」。第2セットでは第5ゲームを6度のジュースの末にブレークし、ポランスキーに「ここぞという場面で錦織は重圧をかけてきた」と嘆かせた。

 カナダのエースで世界11位のラオニッチが足のけがで欠場したため、最終日のシングルスも格下選手と対戦する。「正直に言えばチャンスだと思う」。千載一遇の機会を生かし、8強入りへの扉を開けるか。

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