理恵、笑顔「納得いく体操人生でした」

 体操のロンドン五輪女子代表、田中理恵(26)=日体大教=が19日、都内で引退会見を開いた。五輪前に悪化させた腰痛はほぼ回復したが、気持ちがついてこず引退を決断。思い出の試合に初優勝を飾って3きょうだいでの五輪出場を決めた昨年のNHK杯を挙げ「気持ちが日に日に遠のいた。でも納得いく体操人生でした」と、笑顔で振り返った。

 今後は大学で後進の指導にあたりながら、テレビのキャスター業などに本格的に進出する。休養中の今季もさまざまなオファーが殺到した。日体大関係者によると「1年で300~400件。歴代で1番」という。水面下では来年2月のソチ五輪関係の仕事の依頼も届いている。

 招致に貢献した20年東京五輪に向けても、キャスターとして争奪戦が繰り広げられそう。本人も「スポーツを広める仕事にやりがいを感じている。お話がくれば」と意欲満々。エレガントな第2の人生に向かう。

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