美余痛恨ギブアップ…中部電力崖っぷち

 「カーリング・ソチ五輪世界最終予選日本代表決定戦」(16日、どうぎんカーリングスタジアム)

 決勝の第2、3戦を行い、日本選手権3連覇の中部電力は、予選2試合(1勝1敗)を含めた対戦成績を2勝3敗とされ、崖っぷちに立たされた。第2戦を制し、一度はタイに戻した中部電力だったが、第3戦はサードの市川美余(24)、スキップの藤沢五月(22)の勝負どころでのショットが甘くなり、北海道銀行に王手をかけられた。決勝は最大で5試合行われ、予選2試合(1勝1敗)を含む7試合のうち、先に4勝したチームが日本代表となる。男子は、SC軽井沢クが4勝1敗で代表権を獲得した。

 3年近くにわたって日本代表の座を守り続けてきた女王・中部電力が、崖っぷちに立たされた。決勝第3戦の第9エンド、北海道銀行がダメ押しの2点を加えて6‐11になると、中部電力の市川主将は握手を求めた。痛恨のギブアップ負け‐。相手に3勝目を献上し、先に王手をかけられた。

 勝負どころで主軸のサード市川、スキップ藤沢のショットが精彩を欠いた。第2エンド、通常優位な後攻だったが、市川が形をつくれず、藤沢の最終ショットは相手のストーンをはじき切れずに、相手に1点を与えた。第4エンドに3点を奪われ、直後で後攻の第5エンドも、相手のファウルもあった展開をものにできず、2点を奪われ、流れを自ら悪くした。藤沢は「もっと粘り強くやれば良かった。少し焦ってしまったかも」と悔やんだ。

 次に負ければ終わり。ソチ五輪への可能性を残すには、17日の2試合に連勝するしかない。「たくさん試合ができると思って、前向きに考えたい」と藤沢。けん引してきたソチ戦線。ここで、その座を明け渡すわけにはいかない。

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