ヘラブナの“打率”良し!3匹以上も

 【Myリポート・鈴木健之・夏木盛太・森田昌宏】茨城県取手市郊外北浦川 

「寒中なのによく食いもしない魚追っかけているね」と、からかわれる。「ヘラブナ釣りは釣趣。食感の世界とは次元が違う」とやり返すが、特に冬季の1匹は感動もので、大の男が涙さえ浮かべて喜ぶほどだ。

 茨城県取手市郊外の北浦川(きたうらがわ)は中級河川だが、その冬季の“打率”が高い。70%以上はオデコと言われる中で、日並みによっては3匹以上の釣果が期待できる。国道6号の藤代方面から中、小河川を吸収し小貝川に注ぐ。流れは小貝川の水位などに影響されるが、ほぼ弱で釣りやすい。

 冬季の1匹は感動もの

 ポイントは下流の北浦川大橋から小貝川との大水門まで。東側は民家と高い護岸で一部、入釣不能だが、西側は大橋まで雑草は多いが足場は悪くない。先週末の釣果は大水門周りで25~34センチを3匹。竿14尺で道糸0・8号、以下それに準じた仕掛けで、タナは1・7メートルのバランスの底。エサは「新べらグルテン底」+「いもにんにくグル」の両グル。水門が閉まって、水が澱(よど)んでいる状態で、アタリはオール食い上げ。他にマブナとニゴイ、ブルーギルが各1匹ずつ。

 同行のメンバーは大水門の約50メートル上流の西側の護岸で、25センチ前後を2匹。竿17尺で道糸1号、ハリス0・5号。仕掛けはドボン。エサは「グルテン四季」+「いもグル」で、バラケは「ダンゴの底釣り夏」+「バラケマッハ」。日中、断続的だがアタリが出、半ベラが2匹とマブナが釣れる。アタリは前触れなしのトンカチ。2日ともよくウキが動いたのは、好天で岸辺の結氷も薄く、気温水温とも上昇したせいと思われる。

 普段、こういう日はなかなかない。現実に気象情報は「観測史上まれな最強寒波が近づきつつある」と伝えている。北浦川は上流が住宅地で下流はゴルフ場に隣接、その関係で本流の小貝川より水温が高く、また濁(にご)りが良質でヘラの主食であるプランクトンの発生に適しているとか。

 とはいえ極度に冷え込めば、自慢の打率も落ちるというもの。本稿の掲載後の釣り日和を祈りたい。

 〈ガイド〉入漁料=不明(有料でも500円以内)、釣り台、ひも付きバケツ必携▽交通=常磐道谷和原IC~国道294号で取手市方面へ。同市の白山7の信号を右折し、県道11号を利根町方面へ直進。小貝川の戸田井橋の交差点を左折、すぐ右手。

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