中田よ、来季はクローザー争いを

 先週末にハワイでの優勝旅行を終えて帰国したカープナインだが、主力を中心に週末もイベントなどで忙しく飛び回っている。畝投手コーチが来春のキャンプに向け「出遅れは許さん!!」と話すのはもっともで、個人的にも来年に向けた練習は大丈夫か?と心配してしまう。ファンサービスもしっかりやらないといけないし、選手は本当に大変だ。

 そんな中、先日契約更改を終えた中田廉が「来季はセットアッパーとして定着したい」と決意を新たにしていた。故障でここ2年間は満足できる成績を残せず、復活を期した今季53試合に登板、2勝4敗、防御率2・70の好成績を残した。試合中盤のピンチでマウンドに上がり、結果を出した彼だったが、さすがに夏場に失速した。

 いつ投げるかわからないという、微妙な立ち位置が原因で、これが「勝ちパターンのセットアッパー」として固定されるようになれば、年間を通じて活躍できると思う。そのためには、本人が「160キロを出したい」と言うように、より強く、速い真っ直ぐを身に付けること。来年でプロ10年目を迎え、28歳になるが、まだまだ体力的にはレベルアップが見込める。その高いモチベーションを決して失わないでほしい。

 球団初の3連覇を目指す上で、リリーフ陣の厚みは特に大事。今のカープには中崎、今村というクローザーがいるが、その中に中田も加わり、熾烈なクローザー争いを繰り広げてもらいたい。

 最後に、大リーグ・エンゼルスに入団が決まった大谷翔平投手について一言。日本のスーパースターがまたいなくなるのは寂しい限りだが、それを上回る楽しみがある。打つ方は、メジャー級の速い球も打てるし、変化球にも対応できると思うが、個人的には投手の期待が大きい。最低でも2桁、12勝はいけるんじゃないか。打撃は打率・270、10本塁打で十分だが…。

 大谷の姿を見て、同い年の鈴木も大いに刺激を受けるはず。野球人なら「俺もあの舞台に立ちたい」と思うのは当然だろうし、その気概を持って来季4番を全うしてほしい。いい意味での“大谷効果”に注目したい。

編集者のオススメ記事

横山竜士コラム最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス