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不調の今こそ菊池に虎狩り・M再点灯を期待する!

 2位・阪神の猛追に遭い、尻に火が付いた形になった首位の緒方カープだが、正念場と考えていた先週のビジター6連戦を4勝2敗とどうにか勝ち越し、阪神とのゲーム差を「6・5」に戻した。巨人に負け越したものの、その後の最下位・ヤクルトを見事にスイープ。3日の23回戦(神宮)は会沢が2発を放つなど、久々に打線が爆発して大勝を飾った。終わってみれば、6連戦の初戦(8月29日・巨人21回戦=東京ド)を接戦を制して取れたのが実に大きかった。

 この6連戦はいろんなことが起きたが、個人的に一番印象に残っているのは巨人3連戦の最後(31日)のあるシーンだ。相手は苦手の左腕・田口で、先発の中村祐が序盤に3点を失って苦しい展開になった。礒村のソロで1点を返し、2点差で迎えた八回表、2死一、二塁の場面で打順は2番・菊池だったが、緒方監督は代打・岩本を送った。勝負強さには定評のある菊池に代打-。私の周辺でも賛否両論あったほどベンチは難しい選択だったに違いない。だが、あえて緒方監督は動いた。個人的にはこの選択は「やむを得ない」と思った。それほど菊池の打撃状態が悪かったからだ。

 先週の6連戦、菊池の成績は27打数4安打6三振、打率・148と不振にあえいだ。外角の変化球をひっかけて三ゴロ、遊ゴロに倒れるケースが目立ち、右方向への進塁打も打てなかった。守備の貢献度は今さら言うことはないが、それでも打線の根幹となる2番でスタメン出場する以上、それなりの結果は求められる。あの場面、2番手の剛腕・マシソンに対して左の岩本に賭けたベンチの意図は十二分に理解できる。シーズンも佳境に入り、しかも尻に火が付いた状況下では、たとえ菊池とはいえ交代もあり得る。それを実際に示すことで、緒方監督はナインにより一層の緊張感を与えたと受け取れる。

 不動の4番だった鈴木が故障で戦線を離脱し、攻守の要の菊池も不振。そんな中で鈴木の“代役4番”松山と若い2年目の西川がチームを救った。前述した6連戦の初戦でマイコラスから逆転2ランを放った西川は殊勲甲だろう。2日のヤクルト22回戦での代打弾も貴重だった。この2人の活躍がなかったら、結果はまた別のものになっていたかもしれない。

 いよいよ5日から阪神との直接対決3連戦を地元マツダで迎える。大事なのはもちろん5日の初戦。相手の先発は藤浪だろうが、ここで期待したいのは菊池と松山だ。打撃不調の菊池には先週の悔しさをここで晴らしてもらいたいし、逆に好調の松山には相性のいい藤浪攻略の旗頭になってほしい。最も注目するのは初回の菊池の打席。右打者に苦手意識のある藤浪に対し、菊池が思いきって踏み込んでいけるかどうか。当てられる怖さで腰が引けるようでは勝負にならない。この初っ端の打席で、菊池の「意地」を見てみたい。

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