侍・湯浅“アツアツ”3三振 衝撃16球「自分のピッチングはできたのかな」

 8回、梁培を打ち取ってほえる湯浅(撮影・吉澤敬太)
 8回、羅錦駿を空振り三振に打ち取る湯浅
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 「カーネクスト 2023 WBC1次ラウンド 東京プール、日本代表8-1中国代表」(9日、東京ドーム)

 超満員のファンからの歓声と拍手を受けながら、湯浅京己投手(23)はマウンドへと小走りで向かった。初めてとなるWBCのマウンド。国際大会ならではの独特な緊張感を力に変えた。衝撃の16球。東京ドームで“アツアツ”のデビューだ。

 「やっぱり緊張感がありましたけど、自分のピッチングはできたかなと思います」

 3点リードの八回からマウンドへ。与えられた使命は勝利のバトンをつなぐこと。先頭の羅錦駿はフルカウントから152キロ直球を高めに投じ、空振り三振。幸先よく1アウトを重ねた湯浅は、さらにギアを上げていく。

 次に相対した李寧は外角にフォークをストンと落とし、空振り三振。最後は戸郷から六回に本塁打を放っている梁培。カウント1-2から153キロ直球を膝元に投じ、バットが空を切る。その瞬間、湯浅はほえた。

 メジャー組が集うなど、スターぞろいの侍ジャパン。「最高の環境です。やばいですよ、すごいですよ。本当に楽しいですよ!!」と興奮を隠せない。ダルビッシュからはスライダー、フォークを伝授されるなど、充実の時間を過ごしていた。

 世界最強の侍投手陣。15人の投手メンバーの中で自分が負けない魅力とは-。「球威、球速だったりで考えると佐々木朗希と大谷さんがいますからね…」と少し悩みながらも、大会前に真っすぐな目でこう言い切った。

 「ストレートの質と投げっぷりは負けないつもりです!!マウンドでは常に強気でいたいですし、どんなバッターにも向かって行く気持ちだけは、絶対に忘れることはないです。だってマウンドで気持ちで負けていたら、その時点で対戦しても負けると思いますしね」

 小学校4年生の時に09年WBCを母と東京ドームで観戦した。14年の時を経て、侍戦士としてマウンドへ。「その時に思っていた(WBCに出たい)ことは始まったばかりなので、しっかり世界一に貢献できるように頑張りたい」。勝利のバトンをつなぎ、世界一への道筋を作っていく。

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