「すっかりヌートバーに虜だよ」交代拒否の気迫にファン感動「心に響いた」一方で心配の声も

8回、栗山監督(左)と話すヌートバー(撮影・吉澤敬太)
8回、交代を拒むヌートバー(撮影・吉澤敬太)
 1回、村上が押し出し四球を選び、生還してナインとタッチを交わすヌートバー(撮影・吉澤敬太)
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 「カーネクスト 2023 WBC1次ラウンド 東京プール、日本代表8-1中国代表」(9日、東京ドーム)

 ラーズ・ヌートバー外野手が、交代を拒否する場面があった。

 八回1死二、三塁で迎えた第7打席。初球のスイングで自打球が当たり、途中で足を気にするそぶりも。一度、ベンチから出た栗山監督が通訳を介して言葉をかけたが、ヌートバーは出場を志願。さらに再び打席途中で栗山監督がベンチ前に出たが、ヌートバーが手で制して交代を拒否した。そのまま打席に立ち続けて、四球をもぎとった。

 この姿勢にネットは感動。「すっかりヌートバーに虜だよ」、「心に響いた」、「モチベーションが高い」、「全力プレーが最高」など絶賛の声が続々と寄せられ、「コンディションが心配」の声もあがった。

 結局、出塁直後に代走を送られてベンチに下がったヌートバー。初回の初球安打、四回に大谷のタイムリーを呼ぶ起点となった一塁への全力疾走、さらに守備ではスーパーファインプレーなど、全力プレーで日本のファンを魅了した。

 ヌートバーは「結果的に勝てたこと、試合前のセレモニーもそうだが、大観衆でプレーすること、本当に素晴らしい経験になりました。第一打席の初球は待ち望んでいた、結果的に運も味方して、ストライクゾーンに来て野手の間にいきヒットになったことが嬉しかった」と笑顔。全力プレーについては、「日本代表としてプレーする以上、100で走るのは当然」と、頼もしかった。

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