侍・佐々木朗 日本選手最速タイ165キロ 大谷の目の前で並ぶも「意識してなかった」

 「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023、日本代表4-1中日」(4日、バンテリンドーム)

 野球日本代表「侍ジャパン」が4日、「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023・日本代表対中日戦」に臨み、4-1で勝利した。先発の佐々木朗希投手(21)は大谷が日本ハム時代の16年に記録した日本選手最速タイとなる165キロを計測。160キロ台を連発し、3回1安打無失点でWBC本番前最後の登板を上々の結果で締めくくった。

 佐々木朗は大谷の前で、大谷に並んだ。初回2死一、三塁。アキーノの2ボール1ストライクからの4球目だった。豪腕から繰り出された真ん中低めへの直球が、捕手・甲斐のミットからこぼれ落ちた。電光掲示板に165キロが表示されると、球場内が大きくどよめいた。

 これには三塁ベンチで見つめていた大谷も驚いた様子。ボールがミットをはじく様子を見せながら笑顔を見せ、自身が日本ハム時代の2016年10月16日、クライマックスシリーズ・ソフトバンク戦(札幌ド)で計測した日本選手最速に並んだ後輩右腕をたたえた。

 憧れの存在に肩を並べた右腕は「(球速は)意識はしてなかった」と話し、「164キロだったり、165キロ、そのへんはあまり変わらないと思う」と涼しい表情。それよりも「あまり内容がよくなかったので、そっちの方が気になる」とフォームのバランスなどに課題を口にした。

 自己最速更新直後には、164キロの直球でアキーノを空振り三振に仕留め、ピンチを切り抜けた。二、三回は打者6人で片付け、3回1安打無失点で3奪三振。この日投じた直球35球のうち、28球が160キロ超え。三回は変化球主体で組み立てるなど、多彩な投球術も見せた。

 壮行試合2試合で計5回無失点と結果を残した。栗山監督は「もっと上がってきそうな感じもするし、もっとすごいピッチングを見せてくれると思う」と期待感を口にした。

 WBCでは11日・チェコ戦(東京ド)で先発が濃厚となっている。「勝つことが大事だと思うので、結果にこだわってやっていきたい」。令和の怪物は大舞台へ向けてもう一段ギアを上げる。

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