イチも黒田もダメ…浩二ジャパン純国産

 日本野球機構(NPB)は19日、米大リーグ・ヤンキースをFAのイチロー外野手(39)、黒田博樹投手(37)が、来年3月に行われるWBCへの日本代表入りを辞退したと発表した。これで、出場を要請していたメジャー6選手が全員出場辞退。3連覇を目指す「侍ジャパン」は、国内組のみでのチーム編成を強いられることとなった。

 過去2大会の世界一連覇に貢献し、日本代表の象徴だったイチロー。だがこの日、正式に“代表引退”を表明した。

 「僕の中で2009年の第2回大会を終えた時点で、3回目の出場は考えられませんでした。今日までその気持ちが変わることはなく、こういう形になりました」とコメントを発表した。

 さらに黒田も出場を辞退。これで、レンジャーズ・ダルビッシュ、マリナーズ・岩隈、ブルワーズ・青木、前マリナーズ・川崎を含め、WBC出場を要請していたメジャー組は全滅となった。

 山本監督は広報通じてコメントし「非常に残念だが、彼らがそれぞれ抱えている事情や気持ちも理解できる」とメジャー組に配慮。イチローに関しては「世界一に十分貢献し、代表に尽くしてくれた功労者」とした。

 ただ「特に若手は大舞台を踏めるチャンスを与えられた」と期待。5日のスタッフ会議では、すでにメジャー組抜きを想定して議論済みだ。競争意識強化へ、来年2月のキャンプには1次登録28人を超える33人を選出し、12月4日に発表する。

 メジャー組ゼロのWBCは初めて。ただキューバ戦では坂本、堂林ら新戦力が活躍。主将・阿部を中心に、国内組は結束力を高めやすい利点もある。「“純国産”の布陣になるが、より一体感を強めて3連覇へ向けて戦っていく」と山本監督。新たな侍軍団で、日本野球の底力を見せつける。

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