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愛媛・サブロク双亮 夢の「1勝」お預けも大きな財産を手にした総合V

 総合優勝を決めた夜、サブロク双亮が初めて宙を舞った(写真・高田博史)
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 【愛媛・サブロク双亮投手】

 後期優勝を決め、愛媛の監督、コーチらが胴上げで宙を舞う。「次、双亮さん!」と輪の中央に入れば、周りは万歳するだけで、1人空を見つめるだけ……。

 「前期優勝のときも同じ。お決まりですね(笑)」

 そんないじられ方もチームから愛されている証拠だろう。夢であり目標であった「1勝」はかなわなかったものの、サブロク双亮は防御率1・98という見事な成績で公式戦を終えた。

 2度の先発で無失点の好投につながったアドバイスがある。6月に入り、練習のキャッチボールで途中入団した元台湾プロ、陽建福と組むようになった。

 「いろいろ言ってきてくれるんですよね。日本語は通じないんですけど、ジェスチャーで。ちょっとダメだと『それダメ!NO!もっとこう!』とか」

 ボールの握り。リリースポイント。細かく教えてくれるひとつひとつが、制球力の安定へとつながった。

 大きなサプライズもあった。持ちネタである「外国人助っ人ものまね」で演じた張泰山(台湾)が徳島にいる。「いつか対戦して打ち取りたい」と思っていた。

 その夢は8月17日、宇和島で現実となる。2点リードした七回表、2死二塁の場面でマウンドに登った。内角に食い込ませてファウルさせ、外のカットボールで左飛に打ち取った。

 試合後、泰山と言葉を交わしている。

 「『ローボールは全然大丈夫。あれは絶対ホームランできないから。高いのだけ気をつけてればいい』って言われて。それもまた、いい自信になったんです。それは独立リーグならではかなと。そういう対戦ができるっていうのは」

 野球一筋に打ち込んだ2016年の経験は、きっと大きな財産になる。総合優勝のあと「本当に」胴上げされ、初めて宙を舞った。

 「この歳になって、若い人たちと一緒に野球ができて。夢のような、こんな人生ってあるんだな。野球をやってて良かったなって」

 芸人としての今後を心配してくれる先輩もいる。「プロ野球選手になりたかったのに、自分で勝手にあきらめてしまった--」。あの後悔はもう、消えつつある。

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