徳島・平間 西武・森を参考に強く振る
【徳島・平間隼人内野手】
今年も10月5日から26日まで、九州・宮崎で秋季プロ野球教育リーグ『みやざきフェニックス★リーグ』が開催されている。
NPB12球団、韓国プロ3球団、アイランドリーグ選抜チームの計16球団が参加するなか、選抜アイランドリーガーの最年少は18歳の平間隼人だ。初めてのフェニックス・リーグに緊張などない。
「楽しいなあ。すごい人たちと一緒に野球しよるなあと。テレビで見ている人たちと一緒にグラウンドで野球しているのが、面白いというか、違和感があるというか」
第3戦、対ヤクルト戦(7日、西都原)ではCSに向けて調整中のバレンティン、ミレッジらがスタメン出場していた。バレンティンの打球がバックスクリーンを直撃するのを目の前で見ている。5打席目には平間が守るショートに鋭いゴロが飛んで来た。
「『おっ!』どころじゃないですよ。『うわあっ!』って感じで。生きてましたね、ボールが。えげつない速さで。腕の力がすごい」
すべてが経験値になる。より高いレベルの選手たちとプレーすることで、手に入れられるものは計り知れない。
今季前半、金属から木製に代わったバットになかなか慣れることができず、悩んだ。打撃フォームも変えている。参考にしたのは西武・森友哉のフォームだ。
平間とほぼ同じ、決して大きいとは言えない体だが、長打力がある。あのパンチ力が欲しいと思った。
後期に入り出場機会が増えると、徐々に調子も上向いた。規定打席数には届かなかったものの、打率3割を残している。
高校時代、スカウトから「いいねえ。でも、身長がなあ……」と言われた悔しさがある。「そんなんで決められたら面白くない」と、心のなかで反発していた。
「とりあえず結果残して、見てもらいたい。やっぱりバッティングが一番目立つじゃないですか。ちっちゃい体でも長打打てる!ってなったら」
NPBに行くために、ここを選んだ。目標の場所をしっかりと見据えながら、いま宮崎の地で戦っている。