プロ野球選手が挑む珍しい自主トレ 護摩行、滝行、相撲トレ…色々あります
キャンプインするまでの期間にも、プロ野球選手はさまざまなトレーニングを行っている。精神面を鍛える護摩行や滝行、異業種トレ…オフだからできる“非日常”のトレーニングに注目した。
公開日:2022.1.18
【護摩行】金本知憲、新井貴浩(広島・阪神)、会沢翼、堂林翔太、石原慶幸(広島)ら
金本氏が広島時代から引退の12年まで1年も欠かさず続けた鹿児島・最福寺での荒行は、戦場で何よりも心の支えになった。阪神から監督要請を受けた際も恵観大僧正が電話で「絶対に受けなさい」と後押しした。
池口大僧正 金本監督の護摩行を熱望
広島の会沢翼捕手(33)が9日、鹿児島市内の最福寺で堂林翔太内野手(30)と恒例の護摩行に臨んだ。
広島・会沢 己に勝つ V奪還へ恒例護摩行で闘志点火「やってやるぞという気持ちに」
「苦しいですし、しんどかったですね。心が締まります。今年はやってやるぞという気持ちになりました」と心のスイッチを切り替えた。
広島・会沢 己に勝つ V奪還へ恒例護摩行で闘志点火「やってやるぞという気持ちに」
◆護摩行とは インドから伝来した、密教最高の修行法。仏の知恵の光に満たされ、素晴らしい人生を得ることを目的に行う。護摩木や護摩札を投げ入れ、炎を焚(た)き上げ、その高さは3メートルにも及ぶ。行に挑む者は約2時間、セ氏400度の炎柱と50㌢の距離で座り「不動真言」を唱え続ける。
プロ野球界では、広島、阪神で活躍した金本知憲氏が精神面の強化を目的とした護摩行を1999年から取り入れたのが“先駆け”となった。金本氏を慕う新井貴浩氏も引退するまで14年連続で敢行した。あまりの熱さに呼吸困難に陥り、1時間半~2時間の修行後には顔に火傷、みずぶくれができるほど過酷なものだ。現在も金本氏・新井氏の影響を受けた選手たちに受け継がれている。