巨人・ゲレーロを笑えない…今振り返る“虎ウマ”グリーンウェルの悲

巨人ゲレーロが首脳陣とモメているらしい。でも宿敵の内紛を笑ってばかりはいられない。阪神ファンのトラウマ“グリーンウェル事件”を改めて振り返ってみた(敬称略)。

公開日:2018.7.16

続く巨人戦で4番に!守備練習でハッスルも10日に自打球で右足骨折

97年5月7日の紙面

 広島3連戦で上々のデビューを飾ったグリーンウェル。確実性と勝負強さを買われて次の巨人戦からは4番に座るが、10日の試合で自打球を右足に当てて骨折してしまう。「好事魔多し」。誰もがそんな言葉を思い浮かべたが、本当の地獄はここからだった…

たった7試合で…「神のお告げ」で引退

97年5月15日の1面

 「背中の痛みに続いて右足の骨折。これは神様が『もう潮時だ』とおっしゃっているのだ」。こんな言葉を残してグリーンウェルは5月14日に引退を表明してしまった。これを報じる15日の1面にはデイリー史上最も大きな「?」が踊った。2、3面も見開きにする大展開。切れてはいるが「まるで竜巻や」という文字の右には「情けない…阪神のインケツ体質」という見出しもあった。怒りの収まらぬデイリーはこの日から6回に渡って緊急連載を掲載している。

97年5月15日の(右から)2、3面見開き

 「まるで竜巻や」と笑い飛ばした吉田監督だったが、この年の成績は笑い事ではなく、3~4位をウロウロしたものの最終的には優勝したヤクルトから21ゲーム離された5位に沈み、暗黒時代脱出はならなかった。

新着のまとめ

もっと見る

主要ニュース

リアルタイムランキング

まとめ記事ランキング