井川慶が引退示唆…メジャーから独立リーグまで渡り歩いた元虎のエース

元阪神のエース・井川慶が現役引退を示唆しました。メジャーに挑戦するも結果を残せず日本球界復帰、オリックスを戦力外となっても独立リーグでプレーを続けていました。名投手よ、どこへ行く。

公開日:2017.11.12

2012年5月10日デイリースポーツ紙面

 オリックスの井川慶投手(32)が9日、ほっと神戸でのソフトバンク(8)戦で、日本球界復帰後、初登板初先発したが、四回途中に右太腿(ふともも)裏に違和感を訴えて緊急降板した。06年10月16日のヤクルト戦(神宮)以来、2032日ぶりの国内復帰戦で粘投は見せたが、白星で飾れず。試合後に、出場選手登録を抹消することが決定した。
(中略)
 球団からは「右ハムストリング(太腿裏)の違和感」と発表された。井筒チーフトレーナーは「肉離れまではいかないのではないか」と説明した。まずは、一晩様子を見て、今後の調整を決める。
 序盤から好投した。一、二回はパーフェクト。三回に1点を失ったが、1死満塁のピンチをしのいだ。2軍戦で計3試合投げたが最速139キロ。しかし、この日の最速は144キロ。岡田監督も2軍での調整登板と比較して「全然良かったよ」と予想以上の出来だったことを強調する。このまま登録抹消となるが、次回に期待を抱かせる内容だったのは間違いない。

待ちに待った2095日ぶり復帰星!2人の恩師の前で

その後、しばらく2軍での調整が続きましたが、ついに“その時”を迎えます。その模様は、なんとデイリースポーツの1面で報じられました。

2012年7月12日デイリースポーツ1面

 「楽天1‐3オリックス」(11日、K宮城)
 猛虎から猛牛の一員となったオリックス・井川慶投手(32)が、日本球界復帰後、4試合目で初勝利を飾った。阪神時代の恩師、楽天・星野監督とオリックス・岡田監督の2人の前で躍動感を取り戻し、8回3安打1失点。阪神時代の06年10月16日のヤクルト戦(神宮)以来、2095日ぶりの白星を手にした。

井川、恩師2人の前で2095日ぶり復帰星

 「ふがいない投球が続いていたので正直、ほっとしている。なかなか向こう(米国)で勝てなかったし、何とか日本でと思っていた。うれしい。日本で復帰1勝目ですからね」

井川、恩師2人の前で2095日ぶり復帰星

 節目の勝利後には2人の恩師に対する感謝も忘れなかった。「前みたいな投球はできないけど、星野監督には頑張っている姿を見せられたかな。岡田監督にはチャンスをもらったし、恩返しはまだこれから」。日本球界復帰となった3月28日のオリックス入団決定から105日。井川がようやく再スタートを切った。

井川、恩師2人の前で2095日ぶり復帰星

長引く不調、大量失点…オフには手術も

日本球界復帰後初勝利を挙げた井川ですが、その後はパッとしません。連敗を喫し、大量失点する場面も見られました。

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