史上初めて甲子園のグラウンドに立った女子マネジャー、小さくて大きな“第一歩”

2016年の高校野球選手権大会。女子マネジャーが「男子のみ」とされている甲子園グラウンドに立ち関係者に制止されました。このことは世間を巻き込む大騒動に。あれから一年、彼女の残した“第一歩”は、今。

公開日:2017.8.7

2016年の夏に“事件”は起こった

2016年8月3日デイリースポーツ紙面

 第98回全国高校野球選手権大会(7日開幕・甲子園)の甲子園練習が2日、甲子園球場で行われ、大分(大分)の女子マネジャー・首藤桃奈さん(3年)がユニホームを着て練習補助を行い、大会関係者に制止される一幕があった。大会規定では女子の出場を認めておらず、甲子園練習でも準じる形を取っていた。だが甲子園練習の手引きに男子、女子の明記がなかったため、“史上初めて”甲子園のグラウンドに女子が立った。

あっ女子マネ“史上初めて”聖地グラウンドに立っちゃった!部長「私が勘違い」

 各校に配布される甲子園練習の手引きに男女の明記はなかった。そのため廣瀬茂部長(40)は「一生懸命頑張ってきたので、グラウンドに立たせたかった。手引きにはジャージーはダメ、ユニホームならOKと書いてあったので、新調したのですが…。私が勘違いしてしまいました。申し訳ありません」と謝罪した。

あっ女子マネ“史上初めて”聖地グラウンドに立っちゃった!部長「私が勘違い」
あっ女子マネ“史上初めて”聖地グラウンドに立っちゃった!部長「私が勘違い」

 約10分間、史上初めて女子で聖地のグラウンドに立ち、練習補助を行った首藤さんは「やっぱりダメでした。すごくドキドキして、(ボール渡しは)いつもやってるんですけど、手が震えてしまいました」と苦笑いを浮かべる。

あっ女子マネ“史上初めて”聖地グラウンドに立っちゃった!部長「私が勘違い」

「女子はダメ」のニュースにネット炎上!反応した有名人も

このニュースは各所で大きく取り上げられ、特にネットでは大きな論争に。反応した有名人も数多くいました。

女子マネ制止にネット炎上 為末氏も「世の中と最もずれている競技になりつつある」

 全国高校野球選手権大会の甲子園練習で2日、大分の女子マネジャーがユニホームを着てグラウンドに立ち、大会関係者から制止されたアクシデントに、ネットでは「いつの時代のルール?」「時代錯誤」「男子なら危険でも構わないのか」など、その対応に非難が殺到している。

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