史上初めて甲子園のグラウンドに立った女子マネジャー、小さくて大きな“第一歩”

2016年の高校野球選手権大会。女子マネジャーが「男子のみ」とされている甲子園グラウンドに立ち関係者に制止されました。このことは世間を巻き込む大騒動に。あれから一年、彼女の残した“第一歩”は、今。

公開日:2017.8.7

この出来事をきっかけに高野連が動いた

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 日本高野連は28日、大阪市内で全体審議委員会を開催。今夏の甲子園練習でユニホームを着用した大分の女子マネジャーが練習補助を行い、大会関係者に制止された事案について参加した20人の委員から意見収集した。

高野連、女子マネ問題で意見分かれる 「動ける場を…」「やっぱり危険」

 その中で「完全防備など安全対策を講じた上で甲子園練習に参加するのは大丈夫では」「何とか女子部員、女子マネジャーにそういう動ける場を与えてあげたい。一緒に頑張ってきたんだから」と安全対策を条件に、女子部員の練習補助、参加を容認する声が上がった。

高野連、女子マネ問題で意見分かれる 「動ける場を…」「やっぱり危険」

 その一方で「やっぱり危険。現状を知らない人が多すぎる。批判やバッシングがあったけど、それに負けて安全をおろそかにしてはいけない」「甲子園練習の方が同時に何球もボールが動いていて危険」と反対する意見も挙がったという。「意見は半々でした」と竹中事務局長。

高野連、女子マネ問題で意見分かれる 「動ける場を…」「やっぱり危険」

無条件で甲子園練習への参加を容認する意見はゼロだった。

高野連、女子マネ問題で意見分かれる 「動ける場を…」「やっぱり危険」

そしてその数カ月後、大きな扉が開くことになります。

2016年11月26日デイリースポーツ紙面

 日本高野連は25日、大阪市内で理事会を開き、春夏の甲子園練習で女子部員(マネジャー含む)の練習補助を可能にすることを全会一致で決めた。

女子マネの甲子園練習を高野連認める 「最大限の安全対策を」

 竹中雅彦事務局長(61)は「安全面に十分な対策を取った上で、女子部員が参加できることはないかということで協議してきた」と説明。これまで女子部員は練習中にベンチ内から出ることを禁じられていたが、来春の甲子園練習からグラウンドの人工芝部分に限り、立ち入って練習補助することを認めた。

女子マネの甲子園練習を高野連認める 「最大限の安全対策を」

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