史上初めて甲子園のグラウンドに立った女子マネジャー、小さくて大きな“第一歩”

2016年の高校野球選手権大会。女子マネジャーが「男子のみ」とされている甲子園グラウンドに立ち関係者に制止されました。このことは世間を巻き込む大騒動に。あれから一年、彼女の残した“第一歩”は、今。

公開日:2017.8.7

 大分高校野球部の元マネジャー・首藤桃奈さん(18)。彼女は今、アナウンサーを目指して勉強に励んでいる。今年3月に高校を卒業。地元の大分を出て、関東の短大に進学した。

甲子園で“歴史”変えた元大分高校女子マネジャー 夢のアナウンサー目指し奮闘中

 「当時のことは、はっきり覚えています。いい意味でも悪い意味でも…」。練習後、インターネット上には自身の写真が並び、賛否両論が繰り広げられた。当時17歳。普通の女子校生だった首藤さんは、精神的に追い詰められた。

甲子園で“歴史”変えた元大分高校女子マネジャー 夢のアナウンサー目指し奮闘中

 それでも約1年がたった今は、落ち着いて振り返ることができる。「あの出来事があったから今の私がいるし、あの経験がこれからの私のためになると思うんです。いきなり名前が出て注目を浴びて、いろんな意見を知って、メンタル的にも強くなれましたから」。

甲子園で“歴史”変えた元大分高校女子マネジャー 夢のアナウンサー目指し奮闘中
練習に駆け出すナインの後方で練習の準備をする大分・首藤マネジャー=2016年8月2日

 勉強の傍ら、今も休日は大学野球やプロ野球を観戦する。これからも自分を成長させてくれた高校時代を思い出しながら夢を追う。

甲子園で“歴史”変えた元大分高校女子マネジャー 夢のアナウンサー目指し奮闘中

 一人の少女の行動はうねりを起こし、そして大きな変化をもたらしました。時代とともに色んなものが変わっていきますが、そのきっかけの多くは、あのとき彼女が踏みだしたような小さな“第一歩”なのかもしれません。

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