名作が現実に!智弁和歌山・中西VS近江・山田

 「全国高校野球選手権・準決勝、智弁和歌山5-1近江」(28日、甲子園球場)

 第1試合は智弁和歌山の中西君、近江(滋賀)の山田君、2人の投げ合いにシビれました。勝負を分けたのは五回の攻防かなと思います。1死満塁のピンチを近江の山田君が気迫でしのいだ。これで流れが変わる予感がしました。

 それでも智弁和歌山は直後の五回裏、1死一塁から相手の送りバントを併殺に仕留めました。仮にバントが決まっていれば2死二塁で山田君。その前できっちりと止めたのはさすがだなと思いましたし、これが六回の追加点を呼び込んだように感じましたね。

 智弁和歌山の中西君の成長も光ったと思います。3回戦の高松商戦で最終回に直球主体の投球でピンチを作ってしまい降板したシーンがあったのですが、この日は八回でも丁寧に変化球を低めに集めていました。チームのためにという意識を感じましたし、もしかしたら高松商戦の反省を生かして修正し、勝つための投球に徹したのかなとも思いました。

 かつて水島新司先生の「大甲子園」で中西球道VS山田太郎も夏の甲子園準決勝。この日、中西君と山田君の白熱した対決は名作の中の激闘が現実となったようで感慨深くもありました。そして近江ですが、リリーフした左腕2人はともに2年生。山田君も含め、来年は“近江3本の矢”となって甲子園に戻ってくる日が楽しみです。

◆かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型A型。身長170cm、体重50kg。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。

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