100回記念大会の右のNo.1スラッガー北村恵吾は大学からプロへ

 台風24号の影響もあり、10月1日に始まった福井国体は浦和学院、大阪桐蔭、近江、金足農の4校1位で幕を閉じた。中でも大阪桐蔭の“8冠”と昨秋の新チーム結成から公式戦41勝1敗という成績は、同校のこれから続く歴史にも深く刻まれていく事だろう。

 さて、国体が終わり報徳学園・小園海斗、大阪桐蔭・藤原恭大、根尾昂などドラフト1位候補にあげられる高校生がプロ志望届けを提出する中、大学進学か?とも噂されていた金足農業の吉田輝星投手も満を持してプロ志望を表明。世間の注目はドラフトへ向かうが、気になっていた選手がプロ志望届を出さず、大学に進学するという。近江・北村恵吾内野手だ。

 夏の甲子園では全4試合に出場して勝負強いバッティングで歴代6位の12打点。敗れた金足農戦でも勝負強く全打点を叩き出した。そして、先日の国体では九回裏の土壇場で同点2ランを放ち、タイブレークの末に2001年夏の甲子園決勝で敗れた日大三に大逆転勝ちで1位を決めた。

 甲子園での大活躍について少し話が聞けた。

 「常に右中間方向に強い打球を打つイメージでした。右中間に強い打球、遠くに飛んでいる時はバットが内から出ている証拠、調子のバロメーターなんです。とにかくつなぐ意識、打線が線になった。ヒットの延長戦が長打、ホームランにつながるイメージでした」

 不動の4番ぽくない!真面目の良い子ちゃんなのか!?いや、そんなんじゃなかった。さすがは、お坊さんでもある多賀監督の教え子。大学進学については、もう全て分かっているんじゃないかと思わせる。

 「今の自分ではまだダメ。自分の将来の夢がプロの世界に入る事ではなく、活躍する事なので、大学でしっかり木製バットに慣れて、4年間鍛え直し、さらなるレベルアップを図りたかったからです」

 その真っすぐな言葉の奥底に、自分への過小評価なんかはない。自分はやれる。そのやるべき時に、その力をつけておく必要があるという事なのだ。

 実際、国体での九回裏土壇場のホームランは「完全に狙っていました」。狙ってセンター右側へ打てるという事は、もうそういう事なのである。

 あのゆったりとした構えからバットに乗せるのが非常に上手く、巨人の岡本和真選手を彷彿させるが、本人の憧れは、日本ハム・中田翔選手。流れを変えるバッティングと、勝負強い所に惹かれるのだという。

 将来は大学JAPANに選ばれ、大学No.1の4番としてプロ野球の世界に入りたいと強い気持ちを聞かせてくれた。

 100回記念大会の右のNo.1スラッガーは間違いなく北村恵吾だった!4年後さらに大きくなってドラフト会議を賑わせてほしい。

 ※おまけ※

「アメトーークで、しゃべってくださいよー」と、かわいらしい所もみせてくれる北村選手の趣味は映画鑑賞。最近良かったのは「プーと大人になった僕」だという。立派になった北村恵吾を早く見たいね!そん時、俺はプーやって??仕事しまーすっ。

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