第100回記念大会、注目のカードは…

 8月5日に開幕を迎える第100回全国高等学校野球選手権記念大会の組み合わせ抽選会が、先日大阪市内で行われたという事で、今大会の注目のカードをいくつかあげてみたい。

 まず注目は大会2日目の第2試合大阪桐蔭VS作新学院。史上初2回目の春夏連覇がかかる大阪桐蔭は藤原、根尾、中川など名前をあげればきりがない個々の能力の高さ、層の厚さは今大会間違いなくトップクラス。

 しかしながら、周りの見えない重圧、特に初戦にはプレッシャーがかかる。そこにきて相手は、8年連続出場で一昨年に全国制覇を成し遂げた作新学院、しかけの早い小針監督の采配が冴え渡ればおもしろい試合になるだろう。

 そして8日目の第2試合では因縁の対決、浦和学院VS仙台育英が実現。2013年にその年選抜優勝校の浦和学院は、初戦で仙台育英に九回サヨナラ負けという過去がある。

 この試合でサヨナラ安打を打った熊谷敬宥選手(現阪神)からは、3年前、彼が大学生時に「あの伝説の試合アメトーークで喋って下さいよ!」と頼まれたくらいだ。

 浦和学院は選抜前の練習試合で大阪桐蔭を倒した実力のチーム、5年前のリベンジは実現するのか。

 新チームになってから公式戦では大阪桐蔭以外に無敗の智弁和歌山と、同じ近畿勢の近江が3日目第2試合で激突。

 智弁和歌山は和歌山大会でチーム打率は4割を越え、全5試合32イニングで60得点と文句なしの打線。

 対する近江は投打にバランスがよく、特に投手陣は3、4番手にいた佐合投手が、甲西戦で5回参考記録ながら完全試合を達成し自信をつけた。全4試合13イニングで21奪三振を奪う好投をみせ、右のエースに名乗りを上げた。2年生左腕・林にエース・金城と投手陣の層が厚く好ゲームが期待できる。

 7日目第3試合の報徳学園は、戦後最長の12年連続出場の偉業を継続した聖光学院と対戦。

 注目は昨秋のU-18W杯では2年生にもかかわらず日本代表に選ばれて大活躍した小園海斗だけではない。エース・渡邊が兵庫大会で急成長し、準々決勝の長田、決勝の市尼崎と厳しい試合を完封、貫禄すら出てきた。甲子園でのさらなる覚醒の匂いはある。

 聖光学院はエース衛藤は尼崎出身。三塁ランコーの水光は中学時代オール枚方ボーイズで小園、4番・神頭と同じチーム。遠く離れた学校だが選手達は意外によく知る仲。接戦必死。

 他にも夏連覇がかかる花咲徳栄は鳴門と対戦。あと一勝で甲子園通算100勝がかかる龍谷大平安は鳥取城北と。岡山の150キロ右腕・西率いる創志学園は、春夏連続出場底力のある創成館と初戦を迎える。待ちに待った100回目の夏はまもなく幕をあける。

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