広島 床田もFA行使を決断 複数回の代理人交渉を経て球団から複数年提示も「他球団の評価聞きたい」「迷ったら家族のために」

 広島の床田寛樹投手(31)が、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使する決意を固めたことが5日、分かった。6日に球団に必要書類を提出する。今季は8勝6敗、防御率2・76。4年連続規定投球回に到達した先発の柱には、オリックスなどが興味を示している。広島も宣言残留を認めており、今後の去就に大きな注目が集まる。

 プロ野球人生の岐路に立つ床田が、決断を下した。今季、取得した国内FA権行使を決めた。シーズン終了後から熟考を続け「年齢的には最初で最後。悩みます。しっかり考えたい」と話していた。自問自答を繰り返し出した結論は、すでに球団にも伝えている。

 プロ10年目で満たした権利。広島への愛着と、新しい環境での挑戦とで心は揺れ動いた。

 代理人だけが参加した交渉を含め、シーズン後は複数回、球団と交渉テーブルについた。条件提示も受けており、10月27日の話し合いには、自身も加わった。

 球団からは、今季推定年俸1億8500万円からの増額と複数年契約の提示を受け、一貫して残留を求められた。「来年以降も、一緒にやりたいと言ってもらえた」と振り返り、カープからの思いも受け取った。

 権利行使の手続き期限は9日。日を追うごとに大きくなった思いは「他球団からの評価や、自分をどれだけ必要としてくれているかを聞いてみたい」だった。今年で31歳を迎えた。今後の自身のプロ野球人生をじっくりと考えた末の選択だった。

 中部学院大から16年度ドラフト3位で広島に入団した。1年目で開幕ローテ入りを果たすものの、7月に左肘の靱帯再建術(トミー・ジョン手術)を受けた。長期のリハビリ期間を経て、復帰した19年からは、先発の中心として投げ続けてきた。

 23、24年には11勝を記録。今季は8勝ながら、4年連続で規定投球回に到達した。球団左腕では、1985年~94年まで10年連続で達成した川口和久以来の快挙だった。

 通算65勝で、昨季の6完投が物語るように、タフネスさも武器の左腕に対して、オリックスなどが獲得調査に動くとみられる。カープも宣言後の残留を認めているため「絶対に出たいというわけでもないし、絶対残りたいわけでもない」と話していた。

 かねて「迷ったら、家族のために選ぶのかなと思います」とも語っていた。エース左腕は、自身が最も輝ける場所をじっくりと見極めていく。

 ◇床田 寛樹(とこだ・ひろき)1995年3月1日生まれ、兵庫県出身。181センチ、94キロ。左投げ左打ち。箕面学園-中部学院大を経て、16年度ドラフト3位で広島入り。23年から4年連続して規定投球回を満たし、広島のローテーションを支えてきた。

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