広島・末包 アーチ量産へ秋は長打力磨く「打率で勝負する選手じゃない」 課題は「結局、最後は生かす技術。そこをやっていきたい」

 広島の末包昇大外野手(30)が14日、マツダスタジアムで自主練習を行い、15日から始まる秋季練習でのテーマに長打率向上を挙げた。今季はシーズン終盤に1軍に昇格し、16試合の出場ながら2本塁打を放った。自身の持ち味は誰にも負けないパワー。長打力で勝負するため、とことんバットを振り込む。

 勝負を懸ける来季へ向け、自らの武器を研ぎ澄ます秋になる。末包は「打率で勝負する選手じゃない。本塁打を増やしていきたい」と語り、長打率向上に伴うアーチ増産に注力する覚悟を言葉に変えた。

 今季の初昇格は9月18日。同20日の中日戦で右越えの1号ソロを放った。出場16試合で2本塁打。長打力不足に苦しんできたチームにあって、力強い放物線は大砲としての存在感を示すには十分だった。

 長く続いた2軍生活。トレーニングを愚直に継続したことで、シーズン中にもかかわらず、3キロの筋肉量増加を成し遂げた。アナリストが提示した数値測定でも、スイングスピードの明確な向上が確認されるなど、肉体面で確かな底上げがあった。

 課題は得たパワーをいかに還元するかだ。スイング速度が上がった。一方で、バットの軌道が遠回りすることがあった。「結局、最後は生かす技術。そこをやっていきたい」。15日から始まる秋季練習では、新井良打撃コーチらに助言を求めながら、遅い球の打ち込み、ティー打撃などを通じて、自らの感覚と向き合っていく。

 今季の長打率は・288止まり。11本塁打を記録した23年は自己最高の・554を残した。一振りで戦況を打開できるのが本塁打の魅力。「やっぱり、ホームランを打った方が雰囲気が良い。そこは改めて思いました」。チームへの波及効果は絶大。パワーと技術を融合させる、実りのオフへと突き進む。

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