広島が編成部門に元ヤクルトGMの小川淳司氏招聘 再建へ異例の外部招聘 実績、経験、人脈豊富で関東拠点に活動へ「情報収集、交渉を期待」

 広島が、元ヤクルトGMの小川淳司氏(69)=ゴールドジム女子硬式野球部監督=を編成部門に招聘(しょうへい)することが8日、分かった。現役時代はヤクルトと日本ハムでプレー。引退後はヤクルトでスカウトや2軍監督、1軍ヘッドコーチなど要職を歴任した。監督として2度、チームを指揮し、GMとしては2021、22年のリーグ連覇を支えた。豊富な経験や人脈を生かしたチーム再建に期待がかかる。

 チーム再建へ、異例の外部招聘で編成部門の強化に踏み切った。広島は、現場に加えフロントでも数多くの経験を積んだ小川氏の手腕を高く評価し、夏ごろから動き出していた。球団幹部は「広い人脈を生かして、情報収集や交渉につなげていく役割を期待したい」と狙いを説明した。

 広島は近年、大きな血の入れ替えがない。交換トレードは19年7月の下水流と三好(楽天)が最後。シーズン中の加入は22年途中にメジャーから日本球界に復帰した秋山の獲得以降、遠ざかっている。

 チームは3年連続Bクラスで今季を終えた。開幕前から「ゾンビたばこ」を巡る一連の騒動に揺れ、今月1日には疑惑の渦中にあった小園や矢野ら4選手を戦力外とした。さらに今後は国内FA権の取得条件を満たした床田、森下、坂倉との残留交渉が控える。その結果次第で来季の戦力は大きく異なってくる。

 小川氏は関東に拠点を置いたまま、来年1月から始動する予定。広島を除く11球団中、7球団が関東以北に本拠地を置いており、関東での活動を軸とすることで首都圏周辺での情報網のさらなる拡大が期待される。小川氏の実績や経験、人脈などを生かしながら他球団の情報を収集し、戦力強化を狙う構想だ。

 新井監督は本拠地最終戦後のスピーチで「チームは生まれ変わります」と力を込めた。小川氏の加入で新たな編成体制が整い、チーム再建に向けて歩み出す。

 ◆小川 淳司(おがわ・じゅんじ)1957年8月30日生まれ、千葉県出身。習志野3年時には甲子園に春夏連続出場し、夏は優勝。中大-河合楽器を経て81年度ドラフト4位でヤクルト入団。92年日本ハムに移籍し同年引退。現役通算940試合、打率・236、66本塁打、195打点。ヤクルトに戻り、10年途中の監督代行を経て、11~14年、18~19年に監督を務めた。監督通算448勝472敗40分け、勝率・487。

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