広島・久保 球団初の試み筑波大で打撃フォーム動作解析 科学的な手法で悪癖明確に「重点的に練習したい」フェニックスL参戦へ

 広島・久保修外野手(26)が9月下旬に動作解析を専門とする筑波大学の施設を訪問。打撃フォームの癖を洗い直し、覚醒へのきっかけをつかもうとしている。今季は2度の頭部死球など不運にも見舞われた。7日から開幕する「みやざきフェニックス・リーグ」から来季への戦いをスタートさせる。

 久保にとって、プロ4年目の今季は不運が重なる苦難の1年となった。2月の練習試合で頭部死球を受けると、3月のファーム戦では右足を負傷し、約3カ月間にわたり実戦を離脱。7月に今季初昇格を果たしたものの、限られた出場機会の中で本領を発揮しきれなかった。

 9月6日のファーム・日本ハム戦(由宇)では、今季2度目となる頭部死球を受けて緊急搬送。幸いにも大けがにはつながらなかったものの、度重なるアクシデントに襲われ、消化不良の期間が長く続くもどかしいシーズンとなった。

 武器である高い守備力と走塁でアピールして出場機会を増やし、巡ってきた打席で結果を残す。思い描いていた青写真通りにはいかず、なかなかチャンスをつかめないのが現状だ。自身の課題について「バッティングです」と認める。ファームでは20試合で打率・281と一定の数字を残したものの、1軍では打率・167と壁にぶち当たっていた。(5日現在)

 そんな中、復活への転機が訪れた。9月下旬、2泊3日の日程で茨城県の筑波大学を訪問。球団初の試みとしてピックアップされた野手3人、投手3人のうちの1人に選ばれた。動作解析を専門とする施設で、全方向からカメラで打撃フォームを撮影し、動きを細かく分析。「数え切れないぐらいの数値が並んでいた」と振り返る。

 科学的なアプローチによって明確に課題が浮き彫りとなった。自身でも気になっていた右腰の開きが早い癖を具体的に指摘され、改善に向けた練習法の指導も受けた。「専門の方に助言していただいて、自分でも納得する部分が多かった。そこを重点的に練習したい」と、課題克服への手応えと確信を口にする。

 7日から開幕するフェニックス・リーグに参戦予定。野手では辰見、中村貴と並んでチーム最年長としての参加となる。「初対戦の投手が多くなる。そこは1軍でも同じ。初見の投手に対してどう入っていくのか。がっつり試せるのは今しかない。この貴重な期間をむだにしないように必死でやりたい」。秋の宮崎で覚醒のきっかけをつかみ取る。

 ◇久保 修(くぼ・しゅう)2000年9月29日生まれ、26歳。大阪府出身。181センチ、83キロ。右投げ右打ち、外野手。石見智翠館高、大阪観光大を経て22年度のドラフト7位でカープに入団。2年目の24年4月16日・DeNA戦(マツダ)でプロ初安打をマーク。背番号56。年俸700万(推定)。

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