広島・林 今季初安打が千金代打V打!3連勝で4位確定 6・11以来の出場で執念「当てて、なんとか転がして」
「ヤクルト4-7広島」(4日、神宮球場)
驚異の粘り星じゃ~!広島が逆転勝利で3連勝を飾り、今季の4位フィニッシュを確定させた。一時4点のビハインドを背負う苦しい展開も、代打・林晃汰内野手(25)の今季自身初安打となる勝ち越し2点適時打などで試合をひっくり返した。残すは2試合。シーズン最終盤で勢いづく新井鯉が来季につながる戦いを見せていく。
思いを乗せた打球は一塁手が伸ばしたミットをかすめて右前へ抜けていった。即座に鯉ナインはベンチを飛び出し、球場の左半分を赤く染めた鯉党も歓喜した。代打・林が勝ち越しの決勝2点適時打。「当てて、なんとか転がしていこうっていう気持ちだった」。消化試合とは思えぬ熱狂が球場に渦巻いた。
4点差を追いついて迎えた九回だった。1死満塁の絶好機で代打・林がコールされた。今季はこの打席前までで1軍では11打数無安打。「悔しい」。その思いをバットに込めて、抑えのウォルターズのツーシームをはじき返した。一塁上では両拳を突き上げてガッツポーズ。「内容は良くなかった」と頭をかきながらも、殊勲の一打に自然と笑みがこぼれた。
その後、8年目でプロ初盗塁となる二盗も決めた。「これが一番うれしかった。ずっと走る気満々でいたので」。三塁進塁後、暴投で好判断を見せてヘッドスライディングでの生還も果たし、同僚たちから背中や頭をポンポンたたかれる手荒い祝福を受けた。
今季はファームリーグで87試合に出場し、打率・308、4本塁打、37打点で出塁率は・381。西地区の首位打者賞と最高出塁率者賞に輝いた。一方、1軍では5月と6月に昇格を果たしたが結果を残せずに、ファームでの再調整を余儀なくされた。
「絶対にチャンスは来ると思っていたので。そのチャンスを次は絶対にものにしようと思って、ずっと練習していました」
いつやってくるのか分からないアピール機会に備えて牙を研ぎ続けた。1日にインフルエンザに罹患(りかん)した秋山、大盛と入れ替わる形で1軍昇格。6月11日・西武戦(ベルーナ)以来、115日ぶりの1軍での打席だった。
新井監督も「気持ちで食らいついて打った、いいヒットだった」と林を評価。チームは直近10試合で8勝2敗と好調で、順位も昨季より1つ上の4位が確定した。
3日の本拠地最終戦セレモニーで、指揮官は「カープは来シーズン、生まれ変わる」と宣言した。改革の道を進もうとしている新井カープ。その思いは関東の鯉党にも伝わったはずだ。
