広島・育成ルーキー岸本 今季ファーム西地区盗塁王が来季は打撃で覚醒だ 支配下登録へテーマは「ツーストライクからの対応力」
広島育成の岸本大希内野手(24)が、ファームリーグ・西地区で盗塁王に輝いた。27日に今季の全日程が終了。95試合で35盗塁を記録した。圧倒的なスピードで存在感を示したルーキーはさらなる高みを見据える。来季の支配下登録へ向け、10月7日から始まる宮崎フェニックス・リーグ、そして秋季キャンプで打撃を磨く。
自らの武器を最大限に発揮したルーキーイヤーだった。岸本が西地区最多の35盗塁を決め、盗塁王に輝いた。「盗塁のタイトルを取るとやってきた。自信になります」。定めた目標を達成し、充実感をにじませた。
手探りだった開幕当初を経て、夏場に一気に歯車がかみ合った。相手投手を映像などでしっかりと分析し、癖やタイミングを脳裏に焼き付ける。盗塁成功への糸口を見つけ、数字を伸ばした。
「まずは根拠を持って。その上で、走る勇気を持てるようになってきたのが、大きかったと思います」
広瀬2軍外野守備走塁コーチは「スピードは抜群。加えて、走れる根拠を探し始めたことが盗塁数が増えた要因。成功も失敗も、全てを財産としてきた」と着実に成長する姿に目を細める。
1軍では辰見が代走盗塁のプロ野球新記録を樹立。チームには欠かせない存在となった。岸本は「スーパーマンのような存在」と尊敬のまなざしを向ける。その上で「あそこに食い込んでいきたい」ときっぱり。自身への刺激となっていることは間違いない。
俊足という武器を生かすためにも、今後の課題は鮮明だ。「打撃、特にツーストライクからの対応力がこれからのテーマです」。95試合に出場し82安打、打率・250。追い込まれると、思い切りの良さが消えた。
「(ツーストライク後に)ファウルを打てたり、際どい球にも止まれるようなバットの出し方だったりを今、やっています。追い込まれてからでも自信を持てれば、それ以前の早いカウントでも、もっと大胆に打ちにいける」
打撃の幅を広げることが、2年目の来季に支配下登録を勝ち取るカギだと理解している。10月7日の中日戦から始まる宮崎フェニックス・リーグ、そして秋季キャンプと鍛錬の秋は続いていく。
「まずは支配下登録が目標。そして1軍に上がったときに、最初から結果を出せるように。今はしっかり強い根を張っていきたい」
盗塁王獲得の自信を胸に、打撃力の向上に没頭する秋。飛躍への確固たるステップとする。
◆岸本大希(きしもと・だいき)2002年1月1日生まれ、24歳。長崎県出身。内野手。右投げ左打ち。168センチ、70キロ。小学時代にソフトボールを始める。長崎商、桐蔭横浜大を経て、四国ILp・徳島でプレー。俊足巧打が武器で昨季は69試合で41盗塁を記録した。25年度育成ドラフト2位で広島に入団。背番号125。
