広島・工藤 チーム4連勝導いた5回2失点プロ初先発 思い出のハマスタで「真っすぐは思っていたより差し込めていた」

 「DeNA3-4広島」(28日、横浜スタジアム)

 プロ初勝利はお預けとなった。2-1の五回。勝利投手の権利目前で、広島・工藤泰己投手は1点を失った。それでもプロ初先発で5回4安打2失点。粘りの投球で、4連勝の道を切り開いた。

 150キロ超の直球を軸に変化球を織り交ぜた。二回に1失点。五回は連打で無死二、三塁とされ、投手の東に一時同点となる左犠飛を浴びた。

 雨が降り続く難しいコンディション。「気にすることなく、むしろしっかり投げられた」。一気にのみ込まれても不思議ではない場面だったが、続く度会を二ゴロ。牧も外角球で三ゴロに仕留め、最少失点に抑えた。

 バットでは1-1の四回2死満塁で押し出し四球をゲット。野手顔負けの粘り強さが光った。

 横浜スタジアムは思い出の場所だ。中学時代、同球場での全国大会に出場。準々決勝では、現チームメートの田村が所属する明徳義塾中と対戦した。捕手だった工藤は、相手エースの田村について「球がめちゃくちゃ速かった」と懐かしむ。

 5月5日のDeNA戦で初めて1軍昇格したときは、同球場での登板機会は訪れなかった。この日、東と投げ合った92球は、来季へ向けて大きな財産になるはずだ。

 「真っすぐは、思っていたより差し込めていた。でも、変化球の制球がいまひとつだった。変化球の精度などの課題が出たので次につなげたい」。横浜の地で得た手応えと課題を、今後の糧とする。

 ◇工藤 泰己(くどう・たいき)2003年9月29日生まれ、北海道出身。23歳。175センチ、87キロ。右投げ右打ち。北海高では捕手だったが、その後投手へ転向。北海学園大では筋トレに励み、球速を上げることに成功した。25年度ドラフト4位で広島入り。背番号35。推定年俸800万円。

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