広島・末包 お待たせ1号!1軍昇格3戦目で出た「振り負けないように入っていった」 最下位脱出ならずも希望の一発
「中日8-5広島」(20日、バンテリンドーム)
ジャンボな一発が飛び出した!広島・末包昇大外野手(30)が先制の今季1号ソロを放った。二回に中日先発の大野の直球を捉えると、打球は右中間ホームランウイング席へ。両チーム合わせて7本塁打の“空中戦”でアピールに成功した。チームは敗れ、借金は今季ワーストに並ぶ20。今季バンテリンでの最終戦となる21日は意地を見せたい。
両軍計7発が飛び交う“秋の花火大会”の導火線に火を付けたのは、末包の愛称通り、ジャンボな一撃だった。今季初安打は大砲らしい豪快な一発。「狙い球をしっかり絞って、振り負けないように入っていった」と、万全の準備で自慢のパワーをさく裂させた。
0-0で迎えた二回1死。「初球からしっかりとコンタクトすることができた」と、一振りで球場の空気を変えた。大野が投じた初球の外角144キロ直球を右中間へ。敵地に快音が響くと、打球はぐんぐん伸びてホームランウイング席に着弾。巨体を揺らしながら、ダイヤモンドを一周し、ベンチでナインと笑顔でハイタッチを交わした。
大野との対戦成績は試合前時点で通算8打数無安打。「苦手だった」と自覚していた左腕に対し、「左右に散らしてゴロを打たされる、いいピッチャー。あまり広げ過ぎずに」とバッティングゾーンを絞って対応。9打席目の対戦で攻略に成功し、「これからも(今日と)同じように打っていければ」と胸を張った。
昨季は自身初の2桁弾となる11本塁打を放つも、今季は春季キャンプから2軍暮らし。ファームでも試行錯誤が続いていたが、9月に入って「技術的な部分と配球の読みの部分、二つとも良くなった」と状態を上げ、18日にようやく今季初昇格をつかみ取った。5月には30歳となり、自身が若鯉ではないことは誰よりも自覚している。「チャンスがそう多くはないのは分かっている。その中で結果を出さないといけない」。人一倍、1打席に懸ける思いは強い。
2試合連続でスタメン起用した新井監督は末包らしい一発を「積極的に仕掛けていた。いいホームランだった」と評価。シーズン最終盤での昇格でチャンスは限られているが、「1打席1打席、必死になってやってもらいたい」とさらなるアピールに期待を寄せた。
チームは乱打戦に敗れ、借金は今季ワーストタイの20に膨らんだ。試合後、末包の表情に満足感はなかった。「その(本塁打)あとは打てなかったので、そこはやっぱり反省したい」。1本では物足りない。背水の覚悟を持って、序列をひっくり返すほど打ちまくる。
