広島が阪神に惨敗 寝た子を起こした原因は前回対戦とは180度違う配球の変化~安仁屋宗八氏の見解

 「阪神7-2広島」(17日、甲子園球場)

 広島は先発した床田寛樹投手が大乱調で、4回を投げて2本塁打を含む9安打7失点。味方の失策にも足を引っ張られ、一方的な敗戦となった。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は床田の投球に対し、好投した前回の阪神戦(9月9日)との違いを指摘。直球主体から変化球主体になった配球に疑問を呈した。

  ◇  ◇

 床田が別人になっていた。前回の阪神戦で今年最高の投球をしていたのが信じられないほどだ。試合後に自分で“直球で攻めたのがよかった”と話していたのに、この日は変化球に頼っているような組み立て。結果は雲泥の差で、眠っていた相手の目を覚まさせてしまった。

 初回の佐藤輝には2球で早々と追い込んでおきながら、甘いツーシーム系の球を打たれた。勝負するならもっと低く、ボールゾーンに投げないといけない。次の大山にはチェンジアップのような球だった。

 クリーンアップに打たれたのはすべて変化球だった。森下の2ランも大山のソロもスライダー。こうなると床田の調子だけでなく、石原のリードにも疑問を感じざるを得ない。

 前回は持丸とのコンビで8回を4安打無失点に抑え込んだが、とにかく内容がよかった。やはり直球が決まってこそ変化球が生きるもの。それを実感したような床田の試合後のコメントに、こちらも大いに納得させられた。

 ところが、その試合とは天と地ほどの差を感じる投球内容。

 キャッチングの不安からベンチはここ数試合を石原に任せていたようだが、果たして配球の面でどうだったのか。初回、坂倉の悪送球で走者を背負う不運があったが、まさかここまで大崩れするとはね。

 寝た子を起こすような試合になってしまったけど、カープは阪神戦、巨人戦とも残り5試合。首位を争うチームに対してまだまだ意地を見せつける試合は残っている。

 ただ、明るい材料もあった。3番手で登板した杉田健(たける)は3試合目になるが、いまだに1人の走者も出していない。

 (9月11日・DeNA戦のプロ初登板から3回2/3で打者11人に対して無安打、無四球、5奪三振、無失点)

 彼のよさは思い切りのいい腕の振りにある。だから球にキレがあってタイミングも取りづらく、150キロに満たなくても打ち損じや空振りを取れるのだろう。188センチと上背があり、真上から投げ下ろすのもいい。

 まだこれからの選手で毎日が勉強だろう。しかし、この先もどんどん使って経験を積ませてほしいね。ほんと、将来が楽しみですよ。

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