【横山竜士氏の眼】広島・森下は勝ち星こそつかなかったが復調を強く印象づける内容 一つ課題を挙げるなら走者を背負ってからの投球
「DeNA2-1広島」(7日、横浜スタジアム)
広島の森下暢仁投手(28)が約1カ月ぶりの1軍登板に臨み、7回5安打2失点の好投を見せた。打線からの援護が乏しく、7敗目を喫したものの、ファームで磨き直した直球と切れ味抜群だった落ち球を軸にピンチを切り抜けていった。チームは3連敗で最下位脱出はならず、今季ワーストタイとなる借金「16」となった。デイリースポーツ評論家の横山竜士氏は森下について「復調を強く印象づけるものだった」と指摘した。
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森下は本来の姿を取り戻しつつあると感じた。五回まで失点は筒香のソロ本塁打だけで、走者を背負わない安定した投球だった。直球の力強さが戻り、威力があったからこそチェンジアップが生きた。カーブも交えた緩急の使い方が巧みで、打者に的を絞らせない森下らしい投球だった。
ただ、一つ課題を挙げるなら、走者を背負ってからの投球だ。六回は先頭の宮下に安打を許した後、犠打を決められ、得点圏に走者を進められた。セットポジションになると、ボールの質や制球がわずかに変わる傾向が見えた。
度会の決勝左翼線二塁打はうまく打たれた印象ではあるが、その前の平良に犠打を決められた場面は、チェンジアップやカーブも使いながら、簡単にバントをさせない工夫がバッテリーにほしかった。
それでも、七回の無死二、三塁という絶体絶命のピンチを踏ん張り切った姿には、1カ月近くファームで調整してきた成果が表れていた。勝ち星こそつかなかったが、内容は復調を強く印象づけるものだった。この投球を続けることができれば、森下自身の白星だけでなく、チームの勝利にもつながってくるはずだ。
