8・6広島「ピースナイター」SUPER EIGHT村上信五が始球式「投げさせていただいた」イマジン歌った 祖父は広島出身「感謝なんだと言われていた」

「イマジン」を熱唱したSUPER EIGHT・村上信五(撮影・北村雅宏)
試合開始前、黙とうするカープナイン
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 「広島7-11巨人」(6日、マツダスタジアム)

 被爆から81年を迎え、広島-巨人戦(マツダ)は核兵器廃絶と恒久平和を願う「ピースナイター」として開催された。8月6日に行われるのは3年ぶり。祖父が広島県出身という縁で、人気アイドルグループ「SUPER EIGHT」のメンバー、村上信五(44)が始球式を務め、五回終了後にはジョン・レノン作詞作曲の「イマジン」を歌った。選手も平和への思いを感じながら戦ったが、試合は7-11で敗れた。

 広島にとって特別な日のマウンドに上がった。背番号は86。胸に「PEACE」の文字が刻まれ、背面には虹色の折り鶴がデザインされた特別ユニホームを着用した村上は、深呼吸して思い切り腕を振った。人生初の始球式を、ノーバウンド投球で終えた。

 「8月6日という重みを感じながら投げました。被爆者の言葉や思いを白球に込めて投げさせていただいた。僕が投げたというよりは『投げさせていただいた』という感じです」

 球場を包んだ温かい手拍子。特別な日に寄せられた思いを感じ取った1球になった。

 祖父が広島県出身という縁で、中国放送の「ピースアンバサダー」を務め、広島の街や人々と交流を重ねてきた。今年は原爆資料館を初めて訪問し、この日は2年連続で平和記念式典に参列。被爆者の生の証言に耳を傾け、あの日に起きた惨劇の記憶と向き合った。

 対話の中で印象に残った言葉がある。

 「8月6日の(午前)8時15分に、あんなことが起きるとは誰も思っていなかった。生き永らえたのは偶然に過ぎない。日常や普通というのが、どれだけ大切か。感謝なんだと言われていたんです」

 当たり前に思える日々の暮らしが、いかに尊いものであるのかを再認識した。学校へ通うことや働くこと、そして時には面倒に感じてしまう「当たり前の日常」も平和だと実感した。スタンドから野球を楽しみ、自身がマウンドから白球を投じた瞬間も、かけがえのない宝物だった。

 広島に原爆が投下されてから、81度目の8月6日。この日に「ピースナイター」が開催されるのは3年ぶりだった。大型ビジョンには平和メッセージが映し出された。半旗が掲げられ、試合前には黙とうがささげられた。五回終了時に、村上は崇徳高グリークラブの生徒とジョン・レノン作詞作曲の「イマジン」を歌った。球場が一つになった。マツダスタジアムからメッセージを届けられた瞬間だった。

 カープは広島復興の希望。立ち直ろうとする人々に勇気を与え続けてきた。「(思いは)つながれるんじゃないかなという確信は得られました」。希望のタスキとして、大勢のファンの胸へ真っすぐに届けた。

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