広島テレビ・木村那津美アナの広島愛 「やっぱり広島って、スポーツが熱い。街も盛り上がる」 今春「テレビ派」メインキャスターに

 広島で活躍するアナウンサーを紹介する新企画「ぶちええ話-地元アナ“広島愛”叫ぶ-」。第4回は広島テレビの木村那津美アナウンサーがデイリースポーツのインタビューに応じた。今春から平日夕方に生放送中の『テレビ派』のメインキャスターに就任。同局の“夕方の顔”になった中、地元・広島でアナウンサーを務めるやりがいや喜びを聞いた。

  ◇  ◇

 -テレビ山口でキャリアを積み、25年4月に広島テレビに入社した。地元での仕事はどうか。

 「やっぱり広島って、スポーツが熱いなと改めて感じます。野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール、ラグビーとか…。スポーツが盛り上がっていると、街も盛り上がることを実感しています」

 -どういうところで感じるか。

 「一番はカープが勝っているとみんな明るいし、負け続けていると…。あげ太くん(アニメキャラクター)のセリフみたいに『わしが監督やったろうか!』みたいなことを言い出す人もいるし(笑)。逆に勝った次の日の放送では『あのシーン良かったよね』と盛り上がることができるので。これだけ野球の情報を長尺でやるって、広島ならではだと思います」

 -広島出身。スポーツ熱に触れる機会も多かったのでは。

 「私の祖父が(山口県)岩国出身で。その年代の岩国出身者にはG党が多いんです。だからカープが勝ったら逆に祖父の機嫌が悪くなるっていう…。テレビのチャンネル権は祖父にあったので、野球中継がある日は見たい番組があるのに見られない…みたいな感じでした。なのでスポーツ熱というより、当時はちょっと煩わしいなと思っちゃうくらいでした(笑)」

 (続けて)

 「でも県外に出て戻ってくると、夏にお好み焼きの鉄板を囲みながらビールを飲んで、カープの中継をしているテレビ画面に向かってあれやこれや言っている…この風景って貴重だなと思うようになったんですよね。だから県外に出て初めて、広島の独特な雰囲気が『好きだな』『ありだな』って思うようになりました」

 -価値観に変化があった。

 「それまでは広島出身と言ったら、『カープファンなの?』『カープ女子なの?』と聞かれることが多くて。『いや、そこまでじゃないんだけどな…』という後ろめたさみたいなものもありました。ただ、これだけみんなが応援している球団があるエリアは、そんなにないので。広島に戻ってきて、その熱を感じることができて、今、勉強中です」

 -今春から『テレビ派』のメインキャスターに就任。

 「それこそ祖父といつも見ていた番組だったので、そのメインキャスターをさせてもらえることへの喜びがありました。でも『この時間帯、私でいいの?』という不安もありました」

 -心がけていることは。

 「まずは楽しむことが大事だと思って取り組んでいます。スポーツに関しても私自身、分からないことが多いので、視聴者の方と同じ目線に立ちながら、自分の素直な感想を言うように、反応するようにしてます」

 -局の看板番組を担うプレッシャーは。

 「いや、それがないと言ったらダメなんですけど…(笑)。『今、こんなことが起きていますよ』と、地元である広島で自分の言葉で伝えられることがすごくうれしくて。重圧よりも、うれしい気持ちの方が大きいですね」

 -今後、どのようなアナウンサーになっていきたいか。

 「一番は『私が出ているから見てみよう』と思ってもらえる、親しみのあるアナウンサーでありたいです。今までは『完璧にしなきゃ』という思いが強かったのですが、『ポンコツでもいいや』と思えるようになってきて。その取り繕わない、自然体の自分でも、県民の皆さんに愛してもらえるようになれればいいなと思っています!」

 ◆木村 那津美(きむら・なつみ)1992年10月18日生まれ。広島市出身。広陵高、広島女学院大、テレビ山口を経て、25年4月に広島テレビ入社。現在は月~金曜日の夕方に放送中の『テレビ派』のメインキャスターを務める。ニックネームはなっちゃん。防災士、学校図書館司書の資格を持ち、国語の教員免許も取得している。

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