広島・名原が千金2点適時三塁打 マツダ初お立ち台で「気合と根性」何度も絶叫 7得点で交流戦最下位脱出

8回、適時打を放ち、三塁へ滑り込む名原(撮影・北村雅宏)
お立ち台でポーズをとる高(左)と名原
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 「広島7-4オリックス」(6日、マツダスタジアム)

 また打った!!広島の名原典彦外野手(25)が1点差に迫られた直後の八回に試合を決定づける2点適時三塁打を放った。広島が生んだ熱き男は本拠地で初めてお立ち台に立ち、「気合と根性」を何度も絶叫。ニューヒーローの価値ある一打でチームは交流戦の最下位から脱出した。停滞気味だった打線も7点をたたき出し、ここから上昇カーブを描く。

 20時間ぶりに名原が三塁ベース上で拳を思い切り振りかざして雄叫びを上げた。止まる気配のない快進撃。自らが信条とする「気合と根性」のフレーズは結果を残すごとに輝きが増している。八回に生まれた価値ある2点適時三塁打。暗雲垂れ込めていた雰囲気を一振りで振り払い、一気にヒーローへと躍り出た。

 打った球種は「覚えていない」。集中力は極限まで高まっていた。3点リードから1点差に詰め寄られた直後の八回2死一、二塁。カウント1-1から入山が投じた高めのカットボールを振り抜くと、打球は前進守備を敷いていた中堅手の頭上を越えていった。「よっしゃ、やったー!」。初々しい素直な感情をさらけ出しながら、「気合と根性で必死に打ちました」と爽やかに笑った。

 前日の同戦でも七回に同点の適時三塁打を放ち、塁上で感情が爆発。さらに4日・日本ハム戦(マツダ)でも九回に一時同点の適時打をたたき出していた。試合終盤での適時打は3戦連続。勝負強さの秘訣(ひけつ)は「気合と根性です!」。新井監督も「気合と根性。最近では珍しいタイプの選手だと思う。ハングリーさが前面に出る選手なので、ベンチも盛り上がるし、明るくなる」と名原のガッツを認める。

 これで1軍デビューから13戦で打率は・305。規定打席には到達していないものの、「気合と根性」だけでは説明がつかないほど、活躍が長期化している。福地打撃コーチは名原には「技術もある」と言い切る。「ミスショットをしていない。甘い球をしっかり良い当たりで前に飛ばしている。そこが彼の成長した部分」と目を細めた。

 チームは試合前の時点で交流戦の打率が12球団で唯一の1割台となる・195だったが、この日は9安打7得点。五回にはファビアンが一塁へのヘッドスライディングで内野安打をもぎ取るなど、「気合と根性」を感じさせる執念のプレーは名原以外の選手からも見られた。

 広島で初めてお立ち台に上がった後、ベンチ裏で名原は言った。「マツダに応援に来てくれるファンの前で話せて、すごく幸せでしたね。気持ち良かったです」。育成からはい上がってきた地元出身のニュースター。鯉党の心をわしづかみにし、「気合と根性」でチームに新風を吹き込み続ける。

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