【横山竜士氏の眼】広島・森浦は生命線のチェンジアップが本来の精度を取り戻せるかが鍵 玉村は先発投手として十分に試合をつくった

 「広島2-2オリックス」(5日、マツダスタジアム)

 広島は1点を追う七回2死三塁、名原典彦外野手(25)が右中間への適時三塁打を放って追い付き、相手の捕逸で一時は勝ち越した。ただ、勝利目前の九回に抑えの森浦が失点。2試合連続の延長戦に突入したが、引き分けに終わった。前日4日は4時間51分、この日は4時間5分と2日間で約9時間に及ぶ死闘を演じた。デイリースポーツ評論家の横山竜士氏は7回1失点の先発・玉村について「先発投手として十分に試合をつくった」と評価。森浦には「チェンジアップが本来の精度を取り戻せるかが今後の鍵」と指摘した。

  ◇  ◇

 先発の玉村は白星こそ付かなかったが、内容的には十分に評価できる投球だった。初回、先頭の中川に本塁打を浴びたのは痛かったが、その後の投球内容を考えれば責められない。

 中川には3球ともボールが高く、腕の振りも少し緩く見えた。立ち上がりに失点してしまうのは以前からの課題でもある。ただ、一発で目が覚めたように、その後は低めを意識した投球に修正していた。回を追うごとに制球も良くなり、テンポよく打者を打ち取った。先発投手として十分に試合をつくったと言える。

 1点を追う七回に代打を送られ交代となったが、投球数も78球でリードしている展開なら続投もあった内容だった。前日も救援陣を多く使っており、ベンチとしても長いイニングを投げてほしい試合だった。玉村は7回1失点と先発の役割を十分に果たしたが、打線が好機で得点を挙げていればまだ投げられたかもしれない。

 一方で逃げ切りに失敗した森浦は、本来の生命線であるチェンジアップが思うように操れていなかった。直球には復調の兆しが見えているだけに、チェンジアップが本来の精度を取り戻せるかが今後の鍵になる。

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