【安仁屋宗八氏の眼】広島の投打かみあう理想的勝利 流れを引き寄せたベテランは頼りになる
「巨人1-11広島」(28日、東京ドーム)
広島が今季最多の18安打11得点で連敗を3で止めた。坂倉将吾捕手が3ランなど4打点の大暴れ。九回には佐々木泰内野手にソロ、矢野雅哉内野手が3ランが飛び出した。先発・床田寛樹投手は8回1失点で今季初勝利。3得点以上は9試合ぶりで「理想的な勝利」とデイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏。上昇に向け提言した。
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3連敗中とは思えない一戦だった。沈滞ムードを吹き飛ばす、投打がかみ合う理想的な勝利だった。
床田は五回まで無安打投球。試合の主導権を握るには十分すぎる内容だ。テンポ、球のキレ、制球、全てにおいて良かった。持丸のリードも内角を効果的に使い、初球から変化球を織り交ぜる大胆さも光った。打者に的を絞らさず、床田の好投を引き出した。
五回にダルベックの打球が軸足の左足を直撃するアクシデントもあった床田は、八回まで投げた。9連戦初戦でブルペンの負担を減らしたことは、大きな価値がある。
打線も今季最多安打に最多得点。さらに3本塁打とこれまでの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような攻撃だった。菊池が三回2死三塁から粘って先制打。この一打で流れを引き寄せたベテランの存在は頼りになる。
秋山は無安打に終わったが、ベテランがいてこそ若手が乗る。打順や起用をいじりすぎれば、せっかくの好調を崩すリスクもある。相手投手との兼ね合いもあるが、状態のいい打者を信じて“固定する勇気”も必要だろう。
