広島・ドラ2斉藤汰 地元の憧れ甲子園でプロ初の回またぎ!延長十一回から2回0封「いい経験」 新井監督「汰直の勢いで」

2回無失点の好リリーフを見せ、ナインとタッチを交わす斉藤汰(撮影・飯室逸平)
11回、力投する斉藤(撮影・山口登)
12回、小幡を打ち取り試合終了しガッツポーズを見せる斉藤汰(撮影・山口登)
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 「阪神2-2広島」(25日、甲子園)

 広島が阪神との総力戦で一歩も引かず、今季初の引き分けとなった。ドラフト2位・斉藤汰直投手(22)=亜大=は、6番手として延長十一回から登板。プロ入り後初の回またぎを堂々とやり遂げ、2回2安打無失点の力投で役割を果たした。兵庫県出身のルーキー右腕が、地元の憧れの聖地で貴重な経験を積んだ。

 サヨナラを期待する大歓声がため息に変わる。今季両リーグ最長となった4時間58分のしびれる総力戦を締めくくったのは、強心臓のルーキーだった。斉藤汰がチームメートにたたえられながら、ハイタッチを交わす。「疲れましたけど自分の仕事はできたと思います」と振り返りながら、ようやく表情を緩ませた。

 2-2で迎えた延長十一回。左翼席の一角を赤く染めた鯉党の声援を背に受けながら、リリーフカーに乗って登場した。対するのは猛虎打線が誇る強力上位打線。「全球勝負というイメージで」と、エンジン全開で立ち向かった。先頭の近本に中前打を浴びるも、続く中野のバントは捕手前に転がり、捕ゴロ併殺。森下を右飛に打ち取り、スコアボードに「0」を刻んだ。

 最速は154キロを計測。新井監督は度胸満点の投球内容を目にし、「(延長十二回は)佐藤輝から始まるところ。素晴らしい打者なので(斉藤)汰直の勢いでということ」と回またぎを決断。右腕は2イニング目のマウンドへと向かった。

 延長十二回は先頭佐藤輝の左前打から1死一、二塁のピンチを招くも、梅野を見逃し三振に封じてガッツポーズ。最後は小幡を141キロのツーシームで遊飛に抑えて二つ目の「0」を刻み、敵地での引き分けに導いた。先発のターノックからつながれたバトン。6番手として役目を果たし「先発からリリーフ陣がつないでくれたバトンだったので、緊張感はありました。いい経験になりました」と、胸をなで下ろした。

 聖地のマウンドは憧れの場所だった。兵庫県宝塚市出身。母校の武庫荘総合は甲子園から車で約20分の場所にある。「もちろん目指していたんですけど、遠い存在でした」と甲子園出場の夢はかなわなかった。高校時代に届かなかった夢舞台で躍動し「投げやすかったです。歓声がすごいなとは思ったんですけど集中していた。強気でいけたかなと思います」と充実感を漂わせた。

 救援陣は開幕から不安定な状況が続いており、ルーキーにかかる期待は大きい。「全球種を織り交ぜて投げられたので、もっと通用させるためにこれからも(各球種を)使っていきたい」と斉藤汰。地元で貴重な経験を積んだ右腕が、鯉の屋台骨を支えていく。

 ◆斉藤 汰直(さいとう・たいち)2003年12月7日生まれ、兵庫県出身。22歳。183センチ、90キロ。右投げ右打ち。武庫荘総合-亜大を経て、25年度ドラフト2位で広島入り。

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