阪神 ソフトバンクに3連敗 野村政権以来の3戦10被弾 「レベルの高さ感じた」藤川監督「当然悔しい。力に変えます」
「ソフトバンク3-2阪神」(11日、みずほペイペイドーム)
博多の悪夢だ。阪神は今季2度目の同一カード3連敗を喫し、交流戦の勝ち越しを4年連続で逃した。同一カード3連戦での10被弾は2000年以来26年ぶりの屈辱。阪神・藤川球児監督(45)は「個々のレベルが高い」とソフトバンクの強さを認めるしかなかった。なおこの日、セ・リーグは全敗。虎の順位もゲーム差も変わらなかった。
ホークスファンの大歓声を遠くに聞きながら、藤川監督は現実を直視した。「悔しいですけど学びに変えて、タイガース全体として強くならなきゃなというふうに思いますね」。昨季の日本シリーズで敗れた相手との再戦。雪辱を誓って博多に乗り込んだが、“リベンジマッチ”は3連敗という形で幕を閉じた。
互いに心血を注いだ接戦は、紙一重のワンプレーが明暗を分けた。同点の七回は3番手・畠が2死二塁のピンチを招き、牧原大に右前適時打。右翼・佐藤輝が懸命のバックホームを見せるも、二走・野村が捕手・坂本のタッチをかいくぐって勝ち越し点を奪われた。
藤川監督はリクエストを求めたが、判定通りにプレー再開。「佐藤も素晴らしいバックホームで坂本も素晴らしいタッチだった」と振り返りつつ「ああいう一つのプレーのレベルの高さを自分たちも求めてキャンプからやっていますけど、非常にレベルの高さを感じましたし」と卓越した相手の力を認めた。
1点リードの四回は先発・伊藤将が先頭の正木にソロ。即座に試合を振り出しに戻され、栗原の中犠飛で2点目を献上した。阪神の投手が今3連戦で本塁打を浴びるのは10本目。同一カード3連戦の10被弾は野村政権の2000年・巨人戦以来、球団26年ぶりと不名誉な記録が上塗りされた。
打線は1点を追う六回に同点に追い付き、なおも1死一、三塁の好機が訪れた。しかし、ここで一走・島田が二盗失敗。一気にたたみかけたい場面で追加点を取れなかったことも響いた。
劣勢でも一発で主導権を引き戻す長打力と、隙のない走塁。スコアだけ見れば惜敗だが、点差以上に走攻守で相手の強さを見せつけられた。これで昨季の日本シリーズ第2戦からソフトバンクに7連敗。4年連続で交流戦の勝ち越しなしも決まり、同一カード3連敗は今季2度目となった。
課題を突きつけられた3連戦は、今後の糧にするしかない。12日からは京セラドームでオリックス戦が待つ。「また明日、日々新たに頑張ると。我慢をしなければいけない時もありますし、当然悔しいしね、力に変えます」と前を向いた藤川監督。黒星を推進力へと還元し、関西から反攻に転じる。
◆対戦別ワースト 阪神の同一カード3連戦3連敗は、5月26~28日の日本ハム戦(甲子園)に次ぎ2度目。交流戦が1カード3試合となった15年以降、ソフトバンク戦で阪神は勝ち越しが一度もない。05年以降の通算対戦成績も、29勝44敗4分けと大苦戦。勝率・397は、交流戦カード別最低だ。
◆26年ぶりの屈辱 阪神は先発の伊藤将が四回に正木から本塁打され、ソフトバンク3連戦での被本塁打が10となった。阪神が同一カード3連戦で2桁被本塁打は、00年8月の東京ドームでの巨人戦10本(29日1本=高橋由、30日2本=高橋由2、31日7本=村田真2、江藤、仁志、松井、清水、二岡)以来、26年ぶりの屈辱となった。
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