広島・新井監督 執念タクト!九回代打&代走5人投入で同点「つぎ込んでいくと決めていた」 野手使い切る総力戦でドロー

9回、代打のモンテロが同点打を放ち喜ぶ新井監督(中央)ら(撮影・西田忠信) 
9回、同点打を放つモンテロ(撮影・飯室逸平)
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 「阪神2-2広島」(25日、甲子園)

 もぎとった引き分けだ。今季、両リーグ最長となる4時間58分の戦い。広島・新井貴浩監督は、野手全員を使い切った。敵地で消した黒星。粘り強さが凝縮された一戦だ。

 1-2の九回。土壇場で、試合を振り出しに戻した。

 先頭の代打・菊池が四球で出塁。直後に、指揮官が動く。「(九回に)点が入らないと終わり。塁に出たら、どんどんつぎ込んでいくと決めていた」。辰見を代走として起用した。無死一塁。チーム屈指の快足は、二盗に成功。今季、盗塁は5度試み失敗はゼロ。成功率は100%を誇る。

 打席の佐々木が送りバントを決め1死三塁。代打・中村奨は、空振り三振に倒れた。代打攻勢は続く。2死三塁で、持丸に代わりモンテロだ。この采配がピタリと的中。同点となる投手強襲の内野適時安打となった。

 続く代打・二俣を含め、この回は代打と代走で5人を送り出した。指揮官の執念が、采配ににじんだ。

 2-2の延長十二回の守備では、石原と矢野が守備固めとして出場。ベンチに残る野手はなし。まさに総力戦だった。

 初回に1点を奪うものの、二回から八回まで追加点を奪えなかった。新井監督は「少しずつ、みんな(状態は)上向いてきている。小園にしろ、坂倉にしても。欲を言えばキリがないけど、少しずつ上げていってもらいたい」と前を向いた。この粘りこそが、シーズンを戦い抜くための大きな糧となる。

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