広島・坂倉 意地の走者一掃打 “全勝対決”敗れるも「切り替えて勝つだけ」 新井監督「仕切り直してあした?そうやね」

6回、3点二塁打を放つ坂倉(撮影・開出牧) 
6回、3点二塁打を放つ坂倉(撮影・開出牧) 
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 「ヤクルト8-3広島」(31日、神宮球場)

 広島は敵地でヤクルトとの“全勝対決”に敗れ、開幕からの連勝は3で止まった。厳しいゲーム展開となった中、坂倉将吾捕手(27)が0-6の六回2死満塁で走者一掃の左越え二塁打。開幕から「7番・捕手」でスタメン出場を続ける“扇の要”の意地の一打は、チームにとっても次戦につながる1本になった。

 神宮の夜空に、力強く拳を突き上げた。勝負どころで、ようやく飛び出した一本だ。六回、坂倉が左越えの3点適時二塁打を放つ。重かったチームの雰囲気を変える、貴重な適時打だ。

 「前のチャンスで凡退をしていたので、打てて良かった」

 2死満塁で出番が来た。中村奨の今季初安打となる左前打からファビアン、菊池が四死球でつなぎ、築いた好機だ。初球、148キロの直球を積極的に振り抜き、走者3人を迎え入れた。

 我慢の展開が続いていた。初回、二回と三塁に走者を進めながら無得点。四回2死二、三塁では、自身が中飛に打ち取られ、得点を挙げられなかった。訪れた挽回の好機は、チームとして4度目の得点機に走者を置いた場面。気合が入った。

 試合前から大粒の雨が降り続き、試合開始が当初予定より30分遅れた。それでも三塁側から左翼席の一部は、真っ赤に染まっていた。今季初の関東での戦い。大声援も大きな力に変えた。

 二回に四球を選び、この日は1安打3打点、2出塁。八回は捉えた打球が中堅手・岩田の正面に飛ぶ不運があった。開幕から「7番・捕手」でスタメン出場を続ける。4試合を終え、無安打だった試合は1試合だけ。状態を維持しながら、献身的な打撃が続いている。

 3-6となり迎えた七回の守備では、島内が登板した。ビハインドの展開にもかかわらず、勝ちパターンの1人がマウンドへ。「点を取って、次の回ということもあった」と新井監督。終盤に数々の逆転劇を演じた過去がある。勝利への執念を感じさせる継投だった。

 マツダで中日との開幕3連戦に3連勝。敵地・神宮に乗り込んで迎えたヤクルトとの首位対決だった。投手陣が8失点し、打線は3点にとどまった。チームは今季初黒星を喫した。

 試合後、三塁側のファウルゾーンを歩きながら、新井監督は「仕切り直してあした?そうやね」と短い言葉に思いを込めた。坂倉も「一戦一戦、切り替えて、勝つだけです」と前を向いた。

 連勝は「3」で止まったが、勢いまで止まったわけではない。坂倉が打線に火をつけ、勝利を呼び込んでみせる。

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