広島・末包 1軍昇格へ虎視たんたん 教育リーグでマルチ「とにかく良いところを」 キャンプは2軍で元中日・和田氏直伝の打撃習得

4回、左前打を放つ末包(撮影・畠山賢大) 
勝利後、笑顔でナインとタッチを交わす末包(中央) 
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 「春季教育リーグ、広島7-0中日」(5日、由宇球場)

 広島の末包昇大外野手(29)が5日、春季教育リーグ・中日戦(由宇)に「1番・左翼」でスタメン出場し、2安打を放って存在をアピールした。5年目を迎えた右の大砲は今キャンプの全日程を2軍で過ごした。1軍では若手野手がアピールを継続中。ファームで結果を出し続けて、少ないチャンスをつかむ決意を示した。

 打席では積極的にスイングを仕掛け、ベンチではひときわ大きな声でチームを鼓舞し続ける。春を感じさせる強い日差しの下で、末包のはつらつとした動きが光った。今年自身初となるNPB球団との試合で2安打。「とにかく振っていくこととタイミング」を意識した中で結果を残した。

 多くの打席をこなす意味合いで1番に起用されると、初回の1打席目でいきなり右中間への二塁打。この一打を皮切りに一気に3点を先制した。さらに4-0の四回無死一塁での3打席目では、片手で変化球を拾っての左前打。その後、三走として中堅への浅い飛球で、本塁に生還する激走も見せた。

 最終的には5打数2安打だった。「ある程度、課題もあるし、良かった部分もある」と収穫と課題の両方を感じ取りながら、「まだまだ始まったばかり。とにかく良いところを出せるように頑張りたい」と先を見据えた。

 2月のキャンプは2軍で全日程を過ごした。そこで取り組んだのは、オフ期間中に師事した西武、中日で通算2050安打を記録した和田一浩氏直伝の打撃の深化だ。キャンプ前から「逆方向へ長打を増やす」ことに目を向けて打撃全体の底上げに着手。和田氏から学んだ「体からバットが生えている感じ」のスイング軌道を、体に染み込ませることを継続した。

 「打席の中では打撃フォームのことは考えず、タイミングだけを考えて、無意識の中でいいスイングができるように打っていきたい」と末包。これから本格化していく実戦で打撃にさらなる磨きをかけていく。

 1軍ではドラフト1位・平川や佐々木らが結果を残し続けている。活きの良い若手を押しのけて1軍に上がるには、それなりの結果が必要だ。中堅組として「横一線(の競争)だけど優先順位は違う」と現状を見つめつつ、「その中で出られるところを自分なりに模索して、チャンスが来た時に一瞬でつかめるように頑張りたい」と力を込めた。

 高2軍監督は末包の状態について、「上がってきたんじゃないかな」と語り、「大事なのはこれを続けること。彼らは結果で示すしかないと思っている」と背中を押した。巡ってきたチャンスで100%を出し切るため、牙を研ぎ澄ませる。

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