広島ドラ1・平川 右中間の最深部にズドンOP戦1号「打ちたいなと思ってたら打てました」 新井監督感嘆「なかなか難しい」
「オープン戦、楽天3-5広島」(28日、倉敷マスカットスタジアム)
広島のドラフト1位・平川蓮外野手(21)=仙台大=が28日、オープン戦1号となる同点ソロを放った。九回に右打席に入り、直球を右中間の最深部へ運んだ。二回にも左前打をマークし、対外試合は7試合連続安打。うち複数安打は6試合を数える。期待の超大型スイッチヒッターが、開幕スタメンへ向けて歩みを止めない。
感情があふれ出した。本塁を駆け抜け、ベンチに戻ってきた直後だ。平川は大きくほえ、力強く両拳を握る。「まさか(スタンドに)いくとは思っていなかった」。右打席で放ったオープン戦1号ソロ。首筋の血管が浮き出るほど、興奮は最高潮に達していた。
2点を追う九回、先頭の佐藤啓の右越えソロで1点差に迫り、右打席に向かった。マウンドには左腕・藤井。カウント2-1からの4球目、外角高めの直球をフルスイングし、右中間の最深部に同点弾を突き刺した。
「自分は、あそこのライン(外角高め)が、結構飛ぶライン。ずっと打撃練習では、逆方向を意識しているから、それが出たかなと思います」
高い修正力を見せつけた一発でもある。前打席の七回は、同じ藤井の前に3球三振を喫していた。「チェンジアップが抜け気味だったので、チェンジアップを消した」。空振り三振を喫した遅球ではなく、高めの直球に狙いを絞る。その1球を練習通りのスイングで、逆方向に押し込んだ。
右の強打者として鳴らした新井監督は「右打者があそこ(右中間)に入れるのはなかなか難しい」と感嘆。一塁コーチを務めていた福地1軍打撃チーフコーチも「すごい。入ると思わなかった。一塁から見させてもらったけど、しっかり右手で押し込んで打っている」と称賛した。
侍ジャパンに刺激を受けた。前日27日、サポートメンバーとして日の丸のユニホームを着る佐々木が、壮行試合の中日戦で“プロ1号”のアーチをかけた。ホテルの部屋でテレビ観戦していた平川は、豪快な一発に声を上げて喜んだ。
春季キャンプ中には、佐々木に助言を求めたり、食事を共にした。「泰さん(佐々木)が打ったので、打ちたいなと思ってたら打てました」。切磋琢磨(せっさたくま)する間柄でもある。佐々木の一発を力に変えないわけにはいかなかった。
「(スイッチヒッターで)自分みたいにパワーがあって、という打者は、ほぼいないと思う。良いアピールができた」
18日・ロッテとの練習試合では、左打席で“12球団新人1号”を放った。対外試合は7試合連続安打を記録。二回に左前打を放っており、複数安打は7試合中6試合を数える。両打ちという器用さに、規格外のパワーを兼ね備える。唯一無二の大型ルーキーへの期待は膨らむばかりだ。





